「クールビズ」がダサく見えるのはなぜ?
▼クールビズは誰もがラフになるからこそ、自分は引き締める
「ノージャケット、ノーネクタイ」が推奨されるクールビズは、今やどこの企業でも取り入れています。エコには素晴らしい取り組みですが、これがおしゃれかどうかというと疑問です。というのも、クールビズとは「スーツ」という紳士服のひとつの完成形を「崩す」スタイルです。ジャケットにスラックス、シャツにネクタイ、モノトーンに細みシルエットと、すべてが揃って「完成型」となるものを、わざわざネクタイを外してジャケットを脱いで着崩すわけですから、どうしても野暮ったくなります。
そこで、「皆がスーツを崩してリラックス」なので、おしゃれに見せるには「なるべく完成型のまま着こなす」ことが肝要になります。
例えば配色をモノトーンにする。多くの人がクールビズだからといってカラフルなものや、チェック柄のシャツなどをチョイスします。それはまさに「スーツを崩す」ことです。そこで他人と差別化するためにシャツは長袖の白、スラックスは黒と畏まった礼服のようにします。
変にカジュアルなアイテムを入れてカッコ悪くなるのがクールビズ。皆と逆に「なるべくカッチリ」整えることができれば、ほかより一歩だけ「おしゃれに見える」でしょう。
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また、皆がネクタイを外しているので自分はネクタイを締める、というのもあり。ただそれでは単にジャケットを脱いだだけなので、軽く清涼感のある「ニットタイ」がオススメです。通常のネクタイよりもラフですが、ノーネクタイよりもカッチリしている。こんな着こなしであれば、ほかと差別化できるのでオススメです。
「おしゃれ」とは他人と違うこと。「差別化された着こなし」を念頭に置くと案外簡単にサマに見せることができます。ぜひ意識してみてください。〈文/MB〉
―[メンズファッションバイヤーMB]―
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