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“ロイヤルランブル”ブレット対ルーガー――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第148回

 55分8秒のマラソン・マッチは、最後の最後まで生き残ったブレットとルーガーがオーバー・ザ・トップロープで同時に場外に転落したところで試合終了。ジャック・タニーWWE会長が“ダブル優勝”の裁定を下し、ブレットとルーガーの両選手が“ロイヤルランブル”優勝と“レッスルマニア”のメインイベント出場権を手にした。  第2試合のタッグマッチで左ヒザを負傷したブレットは、足をひきずった状態で“エントリー・ナンバー27”としてバトルロイヤルに出場。結果的にライブの観客はブレットの動きばかりを目で追っていた。  ブレットとルーガーの“ダブル優勝”というシチュエーションは、ビンスがひねり出したギリギリの妥協策だったのだろう。ビンスはあくまでも“新しいホーガン”ルーガーの“ロイヤルランブル”優勝と“レッスルマニア”メインイベント出場権獲得というドラマ展開にこだわったが、ブレットは実力行使でこれを阻止した。  ビンスは“レッスルマニア10”のメインとしてヨコヅナ対ブレット、ヨコヅナ対ルーガーの2試合をおこなうことをアナウンス。これに対し、ブレットはオーエンとのシングルマッチ、ヨコヅナとのタイトルマッチの2試合出場を主張した。(つづく)
斎藤文彦

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