ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード01=ウォーロードの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第154回

マクマ ホン

特別読み物「ビンス無罪“ステロイド裁判”」エピソード全20話をシリーズでお届け しています。1994年7月にニューヨーク連邦裁判所でおこなわれた“ステロイド裁 判”の公判ドキュメンタリーを毎日更新(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマ ホン」ジャケットより)

※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である

 “ステロイド裁判”の公判第1日め(1994年7月6日=ニューヨーク州ユニオンデール)にはランディ・カーリー(元ムーンドッグ・レックス)、トム・ジンク、テリー・シピンスキー(ザ・ウォーロード)、タリー・ブランチャードの4人の現役プロレスラー(元WWE契約選手)が検察側の証人として証言台に立った。

 原告側のショーン・オシェー検事の狙いは、この4人の選手たちの口から「ビンス・マクマホンに『アナボリック・ステロイド(筋肉増強剤)を使え』と指示された」というコメントを引き出すことだった。

 この裁判の争点はビンス・マクマホンとタイタン・スポーツ社(WWEの親会社=当時)によるハルク・ホーガンへのステロイドの流通・販売の事実があったかどうかだったが、オシェー検事は、まず最初にWWE契約選手たちとジョージ・ザホリアン医師(1991年の裁判で有罪判決=当時受刑者)の密接な関係を明らかにしていくことで、ステロイドの販売・流通とその共同謀議が“会社ぐるみの犯行”であったというストーリーを組み立てようとしていた。

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