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ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード07=リック・ルードの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第160回

尋問 オシェー検事とルードのやりとりをかんたんにまとめるとこうなる。 「あなたがステロイドを使用したのはいつごろからいつごろまでですか」 「WWEと契約する以前、デビューしてからずっと(ステロイドを)使い、WWEと契約中もWWEを退団したあとも使用していました」 「WWEではステロイド使用はどのくらいまん延していましたか?」 「みんな、とはいいませんが、だいたいの選手は使っていたと思います」 「選手同士の会話のなかでステロイドのことが話題になったことは?」 「話す選手たちもいたし、話さない選手たちもいたと思います」  オシェー検事は、ステロイドの投与について具体的な発言を求めた。 「選手同士で薬物を投与(注射)することはありませんでしたか」 「じっさいに注射をしている場面を目撃したことはありません。選手同士がおたがいに注射をすることはないと思います。また、ドレッシングルームやトイレに注射針が転がっていたのを見たこともありません」 「ステロイドといってもいろいろな種類がありますが、プロレスラーがおもに使用するステロイドは?」 「デカドラボリン、テストステロン、ウィンストロール(家畜用のホルモン剤)あたりですかね」 「ジョージ・ザホリアン医師からステロイドを買ったことは?」 「ありません」
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