朝ドラ女優の村川絵梨が濡れ場に挑戦「求められない女優のほうが悲しい」

 NHKテレビ小説「風のハルカ」のヒロイン役から11年。女優・村川絵梨が濡れ場に挑んだ映画「花芯」(原作:瀬戸内寂聴、安藤尋監督)が6日に公開された。濃厚なキスシーンすら演じたことのない“清純派”が、情愛に生き、官能に溺れる人妻を演じた。終戦後の日本の風景にあり、愛なき結婚と新しく芽生えた恋を自らの「子宮」が命ずるまま生きた女性を、白い素肌を露わにして挑んだ作品だ。

村川絵梨――今作は瀬戸内寂聴さんの50年以上前の小説の映画化ですが、最初に原作を読まれたとき、女性の立場からはどういうふうに感じられましたか?

村川絵梨(以下、村川):女性であることの疑問というか、女性が生きていく上でのちょっとした窮屈さだったり、恋をする儚さとか、苦しさとか、目覚める気持ちとか、いろんなことで時代を超えて共感できる部分が多かったです。昭和の時代だからといって客観視せずに世界に入り込んでいけました。

――時代が、恋愛結婚よりはお見合い結婚で、恋愛で結婚する時代ではないけれど、女性の気持ちはやはり変わらない?

村川:自由に恋愛することが許されなかった時代は、女性の意思がそんなに尊重されていなかったと思うんです。今は女性のほうが強い立場にあると思いますが、この時代の人は、みんなそういう思いは抱えていて、でも我慢せざるを得ないもどかしさみたいなものが読んでいて心苦しいと思いました。その中で私が演じた園子は、そういった枠を越えたキャラクターなので、生き方とか、この感覚にすごく共感できて、じれったいと思いました。

――恋心を抱いている男性と、そうじゃない男性に対する表情の違いを演じ分けるのは難しかったですか?

村川:そこは難しくなかったです。感情がないっていうのが、すごくわかりやすいなと思って。でも、感覚としてふっと好きじゃなくなる瞬間とか、一緒にいてあるじゃないですか。そういうときの苦しさをずっと続けながら生活していることが想像できないです。私自身、結婚をしたいと思わないタイプなので、好きじゃない人に処女も捧げなきゃいけないし、子どもも生まれちゃって、その子どもすら愛すこともできなくて、なんて悲しいんだろうって。でもそういうときに、恋をしてしまって。で、それもまた苦しい、許されないものであって、という園子の切なさを感じていました。

⇒【写真】はコチラ(映画シーンより)
http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1176928


花芯――今、村川さんが「結婚したくない」とおっしゃったのは、今の年齢で結婚願望は全然ないということですか?

村川:ないです。想像できないんです。恋愛はしたいんですけど、誰かと一生を添い遂げるって、ちょっと想像できなくて。そんな自由なことを言っていたら、いつか孤独になっちゃいそうですけどね(笑)。園子っていう役を演じて、さらに結婚は想像できないと思ってしまいました。園子の人の生き様みたいなものって、真似できないけど、してみたいと思うんです。みんな、どこか悲しくて、誰かに寄り添いたくて、いろんな執着があるから、我慢できるじゃないですか。でも園子は、そういうものを全部切り捨てて、生きている人なので、簡単に孤独になれる人。その強さにすごく憧れます。こういう生き方ができたら、結婚をしなくても強く生きられると思うんです。

「誰かと我慢して一緒にいるぐらいなら、全然一人のほうが楽です」っていう選択肢なんだと思います。今はそうやって我慢できない人が増えているって母親世代の人から説教されたりするので、その考えは逃げなのかもしれませんが……。

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