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「ポケモンGOブームはいつまで続くか」を検証【コラムニスト木村和久】

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その127 ―  ポケモンGOをやって、はや半月。ゲーム好きなので、やっているが、これって未来永劫、何百万人がやり続けるのだろうか。すでに2年間、戦争シミュレーションゲームをやり続けている先輩として、ポケモンGOの行く末を案じてみたい。

まずはネガティブな考えから

①電池の消耗が激し過ぎる  これシャレになりません。スマホの電池切れは、生活に支障をきたしますから。しかも外での使用が多いのが致命的だ。予備バッテリーを買うか迷うところだが、答えは買わなくていい。もし予備バッテリーを使ってまでポケモンGOをやりまくると、今度はスマホの調子が悪くなってくる。バッテリーに熱を持ち、電池の持ちが悪くなる。発熱した電池は、やがて膨張して、画面を押し上げ、スマホが変形してくる、あるいは画面が飛び出て、中身が見えてくる。以前、戦争シミュレーションゲームでは、3か月毎日、発熱させていたら、スマホがオシャカになりました。  というわけで、ポケモンGOは電池の消耗が激しく、生活に支障が来たすので、あまりやらなくなる人が増えるのではないか。 ②ゲームの醍醐味が分からない  アメリカで1週間ほど早く始まり、話題になった。ゲームそのものは、黒船襲来で始まったのだ。アメリカで熱狂的に支持されたから、絶対に流行る。日本は飢餓状態で始まったから、爆発的にヒットしたといえる。  でもちょっと待てよ。ポケモンGOってそんなに面白いのか? 普段ゲームをやらない人が、やるゲームとしては、大成功である。ARを使った、世界初のメジャーゲームという意義も大きい。けどその後、モンスターを集めるのはいいが、同じ種類ばっかりで、飽きてしまう。かといってジムで戦うと、ボコボコにされてしまうし。レベル10ぐらいで、何をやっていいか分からなくなり、暗礁に乗り上げる。ジムというバトル場を攻略するのは一般ゲーマーにとっては至難の業だ。かといって、このまま芋虫ばかりを捕まえてていいんだろうかと悩む、今日このごろだ。 ③基本無料だからやめやすい  もちろん課金でいろんなアイテムを購入できるが、ポケモンGOは無料でも充分遊べる。けどそれが仇となって、辞めやすいのだ。アメリカでは6500万人(推測)がダウンロードしたポケモンGO、日本でもパズドラの4000万ダウンロードぐらいは行くのではないか。その中で何人課金するんだろうか? 戦争ゲームで課金を沢山した人は「お金を沢山払ったら、元をとらないと。辞めれません」と言っていた。サイフに優しい設定のポケモンGOは、簡単に辞めやすいのだ。 ④ポケモンGOが、たまごっちになる日  昔、キャバ嬢にたまごっちを育てておいてと言われて、渡されたことあるけど、あれは何だったのか? 育児放棄ってことか。まあ、それはいいとして、ある日、外でたまごっちの世話をしていたら、冷やかな視線を感じた。あ~たまごっちの時代も終わったんだなと。  同様にポケモンGOも、いつか「あいつまだポケモンGO、やってんのかよ」と言われる日は絶対やってくる。その日はいつなんだろうか。
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逆にポジティブな考えもありますぞ
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