「勇気を振り絞れ俺! ここしかないぞ俺!」――46歳のバツイチおじさんは満天の星空の下で勝負に出ようとした【第28話】

46歳のバツイチおじさんによるノンフィクション巨編「世界一周花嫁探しの旅」、今回の滞在地は6か国目スリランカです。前回、美人中国人リーとの恋物語がついに動き始めたバツイチおじさん。2人は手を取り合い、2人だけの愛の逃避行を決行したのでした。果たして2人の恋の行方は? そして、何回にもわたって引っ張りまくった「連載の存続すら危ぶまれるほどのメガトンピンチ」の全貌とは? 今回、そのすべてが判明します!

「この子を連れて帰るなら、俺たち全員分のお金をお前が払えよ」――46歳のバツイチおじさんはアラブの荒くれ者に難癖をつけられた英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅」【第28話 46歳の小学生】

美人中国人のリーが置き忘れた白いスニーカー。遠く離れたヌワラ・エリヤまでリーの忘れ物を届けたことで、彼女はにわかに心を開き始めた。リーは共に旅をしてきたティンティンと離れ、俺と2人で旅することを望んだ。しかし、ティンティンの説得を試みても、まったく納得してくれない。するとリーは俺の手を取りこう言った。

「ごっつさん、逃げましょ」

2人は重いバックパックを背負い駅まで走った。
そして、エッラ村へと向かうスリランカ鉄道に飛び乗った。
エッラ村には、かつてデートをした国連で働くノルウェー人のギチがいる。
もしかしたら鉢合わせになるかも?
しかし、そんなことはどうでもいい。
そのくらい俺の恋の炎は燃え上がっていた。

スリランカ鉄道に飛び乗ると、リーはハーハーと息を切らしながら俺を見て笑った。

リー「こんなにドキドキしたの初めてかも」

2人は4人掛けの席に隣り合わせに座った。
荷物を上棚に乗せると、リーは俺を見て手招きをした。

リー「特等席があるの。一緒に座らない?」
俺「え? ここ一番安い席だよ」
リー「ふふふ。中国の友達がメッセージで送ってきたの。いい席よ」

そう言うとニコニコしながら連結口近くにある「出入り口車両」に俺を連れて行った。

リー「ここから足を列車の外に投げ出して座ると、超最高の気分になれるみたい」
俺「マジ? 怖いよ~。足が壁とかにぶつからないかな?」
リー「大丈夫よ」

そう言うと、リーは出入り口に腰を下ろし、足を外に投げ出した。

リー「わー! 最高! ごっつさんも」

俺も恐る恐る彼女の横に座り足を外に投げ出した。
たしかに、楽しい。
まるで少年時代に、親に内緒で悪いことをしているような気分になった。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1169172

スリランカ鉄道

スリランカ鉄道の特等席で写真を撮るリー

2人は特等席から横並びに足を外に投げ出し、スリランカの田舎道を進んだ。窓の外には紅茶畑が一面に広がっている。
ふとリーのほうを見ると、彼女の綺麗な黒髪が風になびいた。俺は心が震えた。

「……かわいい」

エッラに到着すると、2人で宿を探すことになった。俺がトリップアドバイザーで予約しようとすると、リーがそれを制する。

リー「その宿、現地で金額交渉しましょう。そっちのほうが安くなるから」

さすが中国女性、しっかりしている。

エッラは小さな村ではあるが、お洒落なカフェやレストランがたくさんあった。周りは紅茶畑の緑に囲まれていて、空気がとても澄んでいる。観光客のほとんどが白人だ。おそらくヨーロッパ人の避暑地として発展してきた村なのだろう。

世界中から旅人が集まるスリランカのエッラ村

2人は山の上にある小さなゲストハウスを見つけた。リーと2人で泊まる宿だ。

「もしかして同じ部屋に泊まるの??」

リーはいつもは慎重な性格だが、たまに大胆な行動をとることがある。
「もしかして・・・」
俺の胸は密かに高鳴った。

リー「すみません、オーナーさんですか? あの、2人で泊まりたいんですけど、おいくらですか?」

2人で泊まりたいって……。
大胆でいやらしい響きだ。

オーナー「2人で泊まるの?」
俺「はい、2人です」
オーナー「一緒の部屋? そのほうが安くできるけど」
俺「………」

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