ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード15=ハルク・ホーガンの証言――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第168回

マクマホン

全20話のシリーズでお届けしている「ビンス無罪“ステロイド裁判”」。いまから22年まえの1994年7月にニューヨークでおこなわれた刑事裁判のドキュメンタリーである(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマホン」のジャケット写真より)

※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である

 マスメディアにとってこの“ステロイド裁判”のメインイベントは、なんといってもハルク・ホーガンの出廷シーン(1994年7月14日)だった。

 検察側が立件したステロイドの販売・流通、これに関わる共同謀議は“1989年4月13日事件”(以下“4・13パッケージ事件”)と“1989年10月24日事件”(以下“10・24パッケージ事件”)の2件。ジョージ・ザホリアン医師からタイタン・スポーツ社に送られたフェデラル・エキスプレス社の宅配便とそのハンドリングがふたつの事件のアウトラインになっていた。

 いずれの事件でもステロイドを梱包した小包はビンス・マクマホンとタイタン・スポーツ社(WWEの親会社=当時)を経由し、ホーガンの手に届けられた。ステロイドの発注と代金の支払いは会社サイドがおこない、ホーガンは会社ぐるみの犯罪として薬物の供給を受けていた、とするのが検察側の描くストーリーである。

次ページホーガンを出廷させる交換条件として…

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