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ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード20=Not Guilty無罪――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第173回

マクマホン

全20話のシリーズでお届けしている「ビンス無罪“ステロイド裁判”」。いまから22年まえの1994年7月にニューヨークでおこなわれた刑事裁判のドキュメンタリーである(写真はWWEオフィシャルDVD「マクマホン」のジャケット写真より)

※全20話のシリーズとして“ザ・ステロイド裁判”をお届け。この裁判はいまから22年まえの1994年7月、ニューヨーク州ユニオンデールの連邦裁判所で公判がおこなわれた刑事裁判である  3週間、全12日間にわたる“ステロイド裁判”の審理は、弁護側のジェリー・マクデビット&ローラ・ブレベッティ両弁護士による最終弁論、検察サイドのショーン・オシェー検事による論告ですべて終了(1994年7月21日)。陪審員はいったん退席し、別室で協議に入ったが、同日の午後9時45分の時点で結論が出ず、評決は翌日(同22日)に持ち越された。  検察が立件した事件は、ジョージ・ザホリアン医師がタイタン・スポーツ社(WWEの親会社=当時)に規制薬物のステロイドが梱包された宅配便を発送し、宅配便の受け取り人であるビンス・マクマホンがハルク・ホーガンにステロイドを売ったとされる“4・13パッケージ事件”(1989年4月13日付)と“10・24パッケージ事件”(1989年10月24日付)の2件。  証人尋問がひととおり終了した7月18日、ジェイコブ・ミシュラー裁判長は弁護側の主張の一部を認め、ビンス・マクマホンとタイタン・スポーツ社に対する①販売・流通を目的とした規制薬物の不法所持②規制薬物の販売・流通を取り下げ、起訴ずみの13の罪状のうち③規制薬物の販売・流通に関する共同謀議のみを裁判の争点とすることを発表した。
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証拠が不十分なものがあったりと…
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