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ニュー・ジェネレーションの“ロイヤルランブル”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第181回

 チャンピオンもチャレンジャーもベビーフェースというめずらしいシチュエーションとなったディーゼル対ブレットのタイトルマッチには前王者ボブ・バックランド、S・マイケルズ、オーエン・ハート、J・ジャレット、ローディーのヒール軍団が大挙して乱入。マイケルズは仲間割れしたばかりの元相棒ディーゼルを狙い、オーエンとバックランドはブレットに攻撃の的を絞った。  試合はジャックナイフ・パワーボムからディーゼルがブレットにフォール勝ちを収め王座防衛に成功。試合終了後はディーゼルがスーパーマン的な強さでヒール軍団を蹴散らし、ブレットとディーゼルがリング上で握手を交わした。勝者ディーゼルはとことん強く、敗者ブレットもあまり傷つかない結末になっていた。  ビガロ&タタンカ対キッド&ホーリーのWWE世界タッグ王座決定戦は、トップロープからのムーンサルトを失敗したビガロがキッドにまさかのフォール負け。キッド&ホーリーは空位になっていたWWE世界タッグ王座を獲得した。  試合後、ビガロはリングサイドでこの試合を観戦していた元NFLスーパースターの“LT”ことローレンス・テイラーと激しいニラミ合いを演じ、LTを突き飛ばした。このワンシーンは4・2“レッスルマニア11”のプロローグだった。
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メインイベントの変則バトル“ロイヤルランブル”には…
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