感情が爆発! 閉会式はまさにリオのカーニバルだった

 男子マラソンのあと一時は上がっていた雨だったが、閉会式の開式1時間前から降り始め、本降りになっていった。「とにかく早めに会場に来てください」。閉会式のチケットを買った購入者にはそんなメールが事前に送られてきていた。マラカナン・スタジアムでの開会式の入場待ちの大行列を経験していたので、1時間前には同地へ到着したが、意外や人混みがまったくない。開会式同様交通規制、ボディチェック等はあったのだが、比べ物にならないくらい人がいないのだ。ボディチェックの警官も若干ユルい。目を光らせているというよりは、手の空いたときは笑顔で談笑していたりして、なにかほっとしたムードが漂っていた。

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雨

涙雨か、冷たい雨が降り続けた

 入場列も非常にスムーズ。雨が降ってきたこともあってか、とにかく外で濡れながら待つ客を屋根のついた会場に入れようとする。周りでは「カッパ!カッパ!」といわゆる雨合羽売りが喧しいが、人はまばら。およそ10分でスタジアム内に入ることができた。開会式、男子サッカー準決勝、決勝、閉会式と4度マラカナン・スタジアムを訪れたが、過去最短の入場時間だ。

 しかし、ここで問題が。開会式同様、式次第や演出の意図が書かれた100ページほどの「公式パンフレット」が各入場ゲートで配られているはずなのだが、入ったゲートにはそんな係員は一人もいない。大会ボランティアは手にしているし、一部の観客も手にしている。「パンフどこでもらったの?」と係員や手にしている客に聞いても、「あっちのゲートで配っていたよ」とイマイチ要領を得ない。「これがブラジルだよな……」と諦めかけたとき、目の前にパンフを2冊もった高校生くらいの女のコと父親が。「これどこで手に入れました?」と聞くと「ゲートで。あぁ、2冊あるから1冊どうぞ」と笑顔で手渡してくれたのだ。「お父さんのでは?」と聞いても「いいの、いいの。どうぞ」と笑顔で返してくれる。直後に会場内でバッタリ知人にあったのだが、パンフを手にしていた知人は、やはり2冊もった人が分けてくれたと言う。

 ブラジル人の優しさにほっこりしながらビールを買う。長蛇の列もなく比較的スムーズに買えるのが不思議な気分だ。席にも迷わずつくと、なんとガラガラ。観客席に屋根はついているので、濡れる心配はあまりないのだが、それにしても人がいなすぎる。

 それでも閉会式の開式時間の20時には、7割ほどの入りになったが、開会式と比べるとちょっと寂しい入り。そして、時間通りに開式。フィールド全体に映し出されるプロジェクションマッピングでの演出や、ブラジル北東部をテーマしたダンスや音楽は素晴らしい。大会ボランティアなどを称える唄や、賛辞には大きな拍手や歓声が沸く。

ブラジル国歌の大合唱

ブラジル国歌の大合唱

 その後、選手が一斉になだれ込んでくる。朝行われたマラソンの疲れも感じさせず、カンボジア代表・猫ひろしは踊っている。ブラジル選手団にはスタンディングオベーション、日本人選手団は次回開催国とあって最後の入場だった。

オリンピック旗の受け渡し

リオ市長に対するブーイングがとにかくすごい



 いよいよオリンピック旗の受け渡し。小池百合子東京都知事とリオ市長が登壇すると大きなブーイング。莫大な大会予算を借金で賄ったとされることに市民は憤りの意趣返しだが、小池知事はちょっと戸惑っただろう。ギリシャ国歌のあと、コーラスアレンジされた君が代が流れ、日本国旗が掲揚される。五輪旗が降ろされ、旗は小池都知事のもとへ。旗が無事受け渡されると「TOKYO2020」の文字が浮かび、次回開催都市の演出が始まった。

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