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どうせなるなら明るいハゲに! ハゲを通じて世の中を照らすおじいちゃんたち「ツル多はげます会」

 青森県津軽地方のド真ん中にある鶴田町をご存知だろうか?  ここには、ハゲをポジティブにとらえ、ハゲを通じて世の中を明るく照らす平和の活動を大真面目に展開しているおじいちゃんたちがいるという。
ツル多はげます会

地元で交通安全活動もしている「ツル多はげます会」

「ツル多はげます会」(以下、はげます会)――平成元年に結成されてから、ハゲ頭に吸盤をつけて引っ張り合う「吸盤綱引き」などの活動がテレビや新聞など各種メディアでも紹介され、全国区となった、いわばハゲの総本山的な組織だ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1184848  若いころはフサフサで黒々としていても、DNAには抗えない頭部。ところが、はげます会の会員のおじいちゃんたちは決して引け目を感じたり、隠したり、育毛剤を必死で塗り込んだりしていない。ハゲの面積が広がるほどマイレージが貯まっていくがごとく、あの手この手で「ハゲ」であることを楽しもうと貪欲だ。ツルツルであればあるほど強い、そんな組織は日本においてここだけといって過言ではないだろう。  そんなハゲの大先輩方が詠んだ“ハゲあるある川柳”が本になった。その名も『ハゲ川柳』(河出書房新社)。80句以上の川柳と、はげます会の創設者で終身名誉幹事長の竹浪正造さん(なんと、98歳!)描きおろしのイラストが昭和レトロでいい味を出している。オール新作だというが、100歳に近いおじいちゃんが腱鞘炎寸前で描き上げたというイラストのタッチが、懐かしくて心に染みる……。
イラスト

竹浪正造さんのイラスト

 とまあ、田舎のおじいちゃんたちだけの寄り合いレベルの会だと思われがちだが、結成後28年経ち、会員は全国から集まっているそうだ。女性の会員(ハゲてなくてもサポーターとして参加できる)も増え、なんと、東京支部も設立されている。  東京支部長は、お笑い芸人のユリオカ超特Qさん。時事ネタやハゲネタの漫談で知られるベテランピン芸人だが、はげます会の幹部たちによる厳しい入会審査(ハゲ具合をチェックされる)も堂々クリアし、東京支部長に任命された。書籍『ハゲ川柳』では、彼も自作のハゲ川柳を披露している。
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「前頭部 離れ小島に 助けがこない」
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ハゲ川柳

「ツル多はげます会」で長年詠みためられた頭髪川柳、爆笑傑作選。

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