エンタメ

40過ぎてAVデビューしたガチオタ熟女・井上綾子「私はAVの枠組みに守られたオタクなんです」

昭和のオタク女と平成のオタク女はスタイルまで違う

「私みたいな存在は昔からいたんですよ」

――BL(ボーイズ・ラブの意。男性同士の性愛作品を指す)などにハマっている腐女子に対して、多くの男性はよくないイメージを持っていると思います。でも「こんな美人が腐女子でエロい!」みたいに、今までにあった悪い腐女子のイメージを井上さんが変えた実感はありますか? 井上:いえいえ、世の中が変わったのでこういう私みたいのが出てきただけです。私の時代は負のオーラにまみれていて(笑)。クラスの中でもヒエラルキーの下どころか、カーストの中にも入れない不可触民みたいなもの。私はオタク歴30年で、コミケに20年以上前から行っている人ならわかると思うんですけど、女オタクのルックスってすごく向上しているんです。 ――井上さんの時代の腐女子と、最近の腐女子はどう違うんでしょうか? 井上:例えば『おそ松さん』ジャンルのブースを覗くと、みんなモデルみたいに足が長くて頭が小さい、いわば“平成体形”のスタイルの良い子ばかり。彼女たちは、男と恋愛ができないからBLに走ったりするなんていう分析がネットに出ていますけど、最近の女オタクは恋は恋で楽しみ、女の部分を楽しみ、趣味は趣味で楽しめている。私は古い昔のことを知っているからオタクを隠すことができない人であって、若い人はそんなことは意識していないのでナチュラルボーンにオタクでいられるんです。私たち世代の古いオタクは身ぎれいにするのはオタクであることを隠して防衛するためなんですけど彼女たちはそうじゃない。キレイな物が好きだし、自分のおしゃれも大好きで、私たち世代の古いオタクとは全く違う人種です。
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AV脳とオタク脳はまったく別モノ
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