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銀座のホステス経験を活かす女性投資家 「マイクロファイナンス」に出資し月収100万円

 右肩上がりの経済成長はとうに終え、低成長時代に突入したニッポン経済。それでもバブルのごとく稼ぎ倒す強者は、少数ながら存在する。彼らは常人と何が違うのか――新型富裕層に秘密のスキームを直撃した! <新井有希子さん(仮名・48歳)…月収100万円/マイクロファイナンス> 日本で不動産業を営んでいた夫とともに、シンガポールに移住。東南アジアを中心に不動産投資、飲食業、雑貨の輸出など幅広い事業を営み、マイクロファイナンスにも着手。年下の愛人とのタイリゾート旅行が趣味

最小単位は1000万から。注目ファイナンスへの出資

マイクロファイナンス

村民同士の結束が固いコミュニティが得意先。連帯責任を条件に無担保で融資するが、貸し倒れはほとんどない

 東南アジアを舞台に暗躍する富裕層の間で、マイクロファイナンス事業がブームになっている。人気の要因は、小口貸し付けではあるものの、利益率の高さにある。  不動産投資会社の役員であり、雑貨の貿易や飲食業など幅広いビジネスを手がける新井有希子さんも、ここ数年バングラデシュやカンボジアのマイクロファイナンスで利回り10~15%の利益を上げているひとり。 「マイクロファイナンスの代名詞と言われているバングラデシュのグラミン銀行は、10年前に創始者がノーベル平和賞を受賞したことでその名とシステムを東南アジアの貧困国に広げました。最近は個人への貸し付けを行う機関も増えましたが、私が出資しているところは今もグループ、家族、村単位での契約という連帯責任制を強いています。『仲間に迷惑をかけられない』という村社会の特性を利用したシステムで、無担保の融資でありながら、貸し倒れがほとんどないんです」
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それ相応の人手やコストがかかるのでは?
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