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弁護士事務所は今も昔もブラック企業!? 若手弁護士たちは未熟なまま法廷へ…

 かつてはそんな知力と野心に溢れた者がのし上がっていった弁護士業界は、今や金持ちの子女しか生き残れない世界になりつつある。 「合格率が低い旧司法試験制度の下では弁護士は簡単に世襲できるものではなかったのですが、今は法科大学院に通えば2割弱は合格します。その学費と司法修習の経済的負担に耐えられる人たちに有利な環境になってしまったのです」  3年前に弁護士登録した原田史康さん(仮名・32歳男性)は、取材の最後に深い嘆息とともにこう漏らした。 「自分がこんなに弁護士に向いていないなんて思わなかった。一般企業に勤めるのが怖くて弁護士を目指した人間が弁護士になっても仕事にならない。たぶん就職していたほうが楽だったと思います」  若手弁護士たちの苦難は、しばらく続きそうである。 【小川義龍氏】 ’87年早稲田大学法学部卒。司法修習46期。’94年弁護士登録。東京弁護士会内の各委員会にて、非弁提携(事件屋)や広告の調査など弁護士業務の適正化に携わる 取材・文/SPA!弁護士貧困問題取材班 ― [貧乏弁護士]急増にはワケがあった ―
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