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「生活苦しい奴声上げろ!」貧困バッシングに怒る名古屋の若者たち

開始時は20人ほどだった人数が、終わるころには60人ほどに。主催者発表では、述べ200人が集まったという

「エキタス東海」メンバー・佐藤氏(男性・大学生)は、「街宣にお金を使う資金や時間があるならバイトしろ」というネットの批判に、「僕はそれでいいかもしれないけど、子供とか孫とか友達はどうなるの? そこを考えていないのは許せない」と答える。佐藤氏は、「高校生時代、残業代がもらえないブラックバイトで働いていたが、バイト先に訴えてきちんとお金を払ってもらった。その経験から、『貧困問題』もしっかり言えば解決できる」と思ったそうだ。

「雨も不安だったけど予想より人が集まって、僕たちの想いが伝わったのかな」という佐藤氏

 厚生労働省によると、標準的世帯の可処分所得の半分(約122万円)未満で生活する人の割合を示す「相対的貧困率」(平成25年 国民生活基礎調査)は16.1%となっており、調査を重ねるごとに増加の一途を辿っている。貧困で苦しむ人がいなくなる日は来るのだろうか。 <取材・文/赤地則人>
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