恋愛・結婚

結婚とはそんなにいいものなのでしょうか?【男性40歳の悩み】

 田代さんの場合は、厚生年金があるので、まだマシなほうです。これが国民年金だけだったならば、月の給付は6万円になります。生活保護よりも低い水準で生活をしなくてはなりません。それならば生活保護を受ければいいのですが、プライドが邪魔をしてなかなかその選択をできないというのが実情のようです。日本人は、生活についてはすべてが自己責任という発想が強すぎます。もう少し、社会に頼るようにするべきです。困ったときはお互いさまなのですから、生活が立ちゆかないときは、遠慮せずに役所か民生委員を訪ね、生活保護手続きについて相談してみるといいと思います。  ヤマオさんの場合、会社役員とのことですが、現段階で貯金はいくらくらいありますか。経済的に余裕があるならば、銀行か信託銀行に行って、個人年金について相談してみるといいと思います。それから、今から有料老人ホームに関する情報を集めておくことも重要です。家族がいない場合、介護保険の手続きも、すべて自分でやらなくてはなりません。あるいは、自分の体が利かなくなった場合に備えて代理人を決めておいてもいいでしょう。 ヤマオさんに財産がある場合、それが後にトラブルの原因にならないように、今の内に弁護士と相談して遺言を作成し、公証人役場に持っていき、確定日付をとっておくといいでしょう。1人で生きていく場合には、頼ることができる人がいないのですから、今後、自分に生じうることについては、すべて先回りして処理する必要があります。 【今週の教訓】 今から老人ホームの情報を集めましょう ◆募集 佐藤優さんへの相談を募集中。匿名希望の方はペンネームを記入してください。採用者には記念品をお送り致します。⇒応募はコチラから https://nikkan-spa.jp/icol_form(PCのみ対応) 【佐藤優】 ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

◆募集◆
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老後破産:長寿という悪夢

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