アテテュード序章“ショーン失神事件”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第200回(1995年)

WWEスポットライト・マガジン

月曜TV戦争のぼっ発でWWE“マンデーナイト・ロウ”もそれまでの録画放映から生中継にシフトチェンジした。(写真はWWEスポットライト・マガジン表紙)

 11.19PPV“サバイバー・シリーズ”のメインイベントで“ヒットマン”ブレット・ハートがディーゼル(ケビン・ナッシュ)を下しWWE世界ヘビー級王座奪回に成功した翌日、その“事件”は起きた。

 WWEの全米ツアーは“サバイバー・シリーズ”が開催されたメアリーランド州ランドーバーからバージニア州リッチモンドに南下。この日から2日間(11月20日=リッチモンド、11月21日=メアリーランド州サリズブリー)、11月第4週から12月第2週までオンエアの3週分の番組を収録する集中TVテーピングを予定していた。

 いまになってみると“事件”の予告編は前夜の“サバイバー・シリーズ”のラストシーンからすでにスタートしていた。ブレットの速攻のスモール・パッケージ・ホールドで3カウントを奪われたディーゼルは、試合終了のゴングと同時にはっきりとそれとわかる口の動きで「マザー・ファッカー!」と叫んでいだ。

 もちろん、それはテレビの音声にはならない、気がつく人だけが気がつく無音の“口の動き”ではあったが、放送コードに触れるところの不適切な単語がそこで使われたことはまぎれもない事実だった。いったいなんの予告編かといえば、17歳から34歳までの男性視聴者をターゲットとした新路線のさわりだった。

次ページ11.20“マンデーナイト・ロウ”のメインイベントは…

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