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リオ五輪選手“ホモAV出演疑惑”から考える「体育会系部活のAV出演斡旋はこうして行われている」

「こんなビデオ、誰も見ないだろう?」

 カネを返すアテがないと答えた加藤さんに、上級生の先輩は「いいバイトがあるから大丈夫」とだけ言い、バイトの場所と日時を指定し、そこに行くように伝えた。指定された場所は新宿区大久保にある安いラブホテルだった。 「AVのバイトだとはすぐに気づきました。もちろん、AVに出てバレたらマズいですと答えたのですが、先輩曰く『俺たちが見るタイプのAVじゃないから大丈夫。こんなビデオ、誰も見ないだろ?』と言われて、まあそれもそうかと。カネもないし、結局、同級生数人と行くことになりました」  加藤さんが当時出演したAVのギャラは男優の紹介で2万円、1発オナニーするだけで1万円、2発ならば2万円。男優からのフェラチオに応じるとさらに5千円入るシステムだった。 「わずか1時間で2万円稼ぎました。これを何回かやればカネが返せるってことで4回ほど出たと思います。なぜそんなバイトをするのかと言われれば、明確に理由は答えられないです。当時、体育会系の部活だったのでとしか言いようがない。それほど閉鎖的かつ先輩の指示は絶対的なものでした。渦中のリオ五輪選手の件が本当だとしたら、そうした圧力によって出演せざるをえなかったのかもしれませんね」  冒頭で書いたように、ここではリオ五輪選手のAV出演疑惑については追求しないが、体育会系部活特有の雰囲気が部員を極端な行動に走らせるケースは珍しくない。いじめや暴力が横行し、たびたび事件になるのはその証左と言えるだろう。閉鎖的な部活の雰囲気によって、アスリートの未来が絶たれることは絶対に避けなければならないだろう。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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