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事故死したホセ・フェルナンデス投手の生涯をたどる――アメリカ亡命、刑務所生活、2年でメジャーリーグに…

 その一方、2014、15年はケガの影響により満足のいくシーズンを過ごせずにいた。肘の靭帯手術などを経て、今年は非常にパワフルな投球が復活。チーム最多の16勝をマークするなど、若きエースとして誰もがその存在を認めていた。  フェルナンデスは特にホーム球場の登板で、支配的な投球を見せることで有名だった。彼のホームでの通算防御率は1.49だったが、ESPNによるとこの数値は過去100年以上の歴史上、1位の記録とのこと(最小40先発以上の投手から数えて)。  つい先日には、彼自身のInstagramにて、彼のガールフレンドが妊娠していることを報告しており、父親としても新しい人生がスタートしていただけに、とても痛ましい事故となってしまった。そして、フェルナンデスは42歳のイチローについて「俺にとっては神。練習への取り組み方は尊敬するし、このチームにもたらしてくれたものは素晴らしい」と最大限の敬意を示していた。愛すべき同僚の早すぎる死は、イチローにとっても悲しい知らせとなった。 取材・文/石橋和也(Far East Division) photo by Arturo Pardavila III via flickr
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