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見ていなくても5分でわかる今年のF1。世界最速!? 2016年F1トピックス ベスト10

第3位 ホンダF1着実に進化!

 今年、復帰2年目のホンダF1が掲げた目標は「コンスタントに予選Q3に進出(10番手以内)して、ポイント獲得(決勝10位以内)」だ。シーズン序盤こそ予選Q3進出は果たせなかったものの、第2戦バーレーンGPでストフェル・バンドーン(ケガのアロンソの代役)が10位入賞で今シーズン初ポイントを獲得。第4戦ロシアGPはアロンソ6位、バトン10位で初のダブル入賞。第5戦スペインGPでアロンソがマクラーレン・ホンダ復活後初の予選Q3進出。続く第6戦モナコGPでもアロンソが予選Q3進出。決勝レースではアロンソ5位、バトンが9位に入り2度目のダブル入賞。第9戦オーストリアGPではバトンが予選Q3進出、決勝6位。この時点で、昨年の獲得ポイントを上回った。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1207620

今シーズンからホンダF1プロジェクトを指揮する長谷川祐介総責任者 写真/McLaren Honda

 第11戦ハンガリーGPではアロンソとバトンが初めて2台揃って予選Q3進出を果たした。第13戦ベルギーGPはアロンソが7位入賞。続く第14戦イタリアGPの終盤、アロンソがファステストラップ(決勝レース中の最速タイム)を記録。ホンダエンジンでのファステストラップは、1992年ポルトガルGPのアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)以来24年ぶり58回目。まだまだ表彰台獲得には遠いが、着実に進化している。

第2位 チャンピオン争いは流れがコロコロ変わる!

 メルセデスAMG無双3年目。どんなに嫌われようともメルセデスは勝ち続ける。当然、ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのチームメート同士のチャンピオン争いは激化の一途をたどっている。今シーズンは、ロズベルグが開幕4連勝。第5戦スペインGP終了時点でハミルトンに43点差でトップを独走! このままチャンピオン街道をまっしぐらかに思われたが、ハミルトンが逆襲。第11戦ハンガリーGP優勝でついにロズベルグを逆転! 続く第12戦ドイツGPも優勝してリードを19点差に広げた。しかし、ロズベルグは第13戦ベルギーGPから3連勝を飾り再逆転! 現在、8点差でロズベルグがランキング首位に。2人はスペインGP、カナダGP、オーストリアGPで決勝レース中に接触。3度の同士討ちで超絶緊張関係が続いている。ロズベルグの初タイトル獲得なるか、最終戦までもつれるかもしれない。

チャンピオン争いはチームメート同士の一騎打ち。ロズベルグ(左)が8点リードで残り6戦 写真/Mercedes-AMG F1

第1位 オランダのF1ファンは、あと10年は幸せ!?

 昨年、17歳の若さでトロ・ロッソ(レッドブルの弟分チーム)からF1デビューを飾ったマックス・フェルスタッペン(オランダ)。運転免許証を持たないF1ドライバー誕生!として話題なったが、今シーズンは第4戦スペインGPでトップチームのレッドブルに昇格。その初レースで見事F1初優勝! F1参戦24戦目にして史上最年少優勝記録を更新した。その後も2位2回、3位1回と快進撃を続け、誰もが将来のチャンピオン候補として認める。オランダに近いスパ・フランコルシャンで行われた第13戦ベルギーGPには、オランダのファンが大挙して応援に訪れ、指定席は完売! サーキットをオランダカラーのオレンジに染めた。最低でもあと10年は現役バリバリでいけそうなフェルスタッペン。自国ドライバー不在2年目のシーズンを送る日本のF1ファンからしたら、超うらやましい!

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の最年少優勝記録(21歳73日)を18歳227日に大きく塗り替えた 写真/Red Bull Racing

●フェルスタッペン初優勝はこちら(動画リンク F1公式サイト) http://www.formula1.com/en/video/2016/5/Director’s_Cut__Spain_2016.html  こんな感じの2016年F1選手権。復帰後2年目のホンダF1の鈴鹿の成績やいかに? F1日本GPは10月7~9日、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。<取材・文/日刊SPA!F1取材班>
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