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「高齢者をカモにする詐欺師」から身を守るために知っておくべきこと

 一方、所得の少ない老人でも持ち家住まいであれば、それを担保にして年金のように毎月定額のカネを受け取れるリバースモーゲージ型のローンを利用できる。 「最後に残る財産が自宅という人は多く、このローンを望む高齢者は今後も増えそうです。ただ、リバースモーゲージを騙った詐欺も横行しており、持ち家を担保にしたつもりが、実は所有権が移されていたり、“年金”が支払われない場合があります。条件がよすぎる怪しい案件を回避するためにも、判断の基準となる自宅の価値を把握しておくことが大切です」  また、古田氏によれば、「終活」とは去る人と残る人のコミュニケーションの側面が強いという。その貴重な時間に簡単に割り込み、家族の思い出や財産をぶち壊しかねないのが、最近急激な進化を遂げている迷惑メールだ。 「’15年後半から『ご確認をお願いします』などのビジネス的な件名を使った、ちゃんとした文面の迷惑メールが増加しています。また、宅配便会社らしきドメインを取得してメールを偽装するという、手の込んだものまで登場しています。ネットに不慣れな高齢者がこうしたトラップを避けるのは困難でしょう」  迂闊にクリックしたその先には詐欺被害やウイルス感染など、ろくでもないことばかり。コツコツ積み上げた人生の最後に余計なサプライズが起きないよう、息子や娘による見守りは必須だ。気づけば遺産がなくなっていたのでは、目も当てられない。 【古田雄介氏】 利用者没後のインターネットの動きや、社会におけるデジタル遺品の扱われ方などを追うフリー記者。デジタル遺品研究会ルクシー(LxxE)を設立し、理事に就任 取材・文/SPA!老人商法問題取材班 ― PCデポより悪質な[老人商法]の呆れた中身 ―
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