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“ロイヤルランブル”ショーン・マイケルズV2――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第209回(1996年編)

 オーエン・ハートがロープサイドでの攻防から白使をオーバー・ザ・トップロープで場外に転落させた(38分28秒)。ショーンが本家のお株を奪うようなアッパーカットでローラーをリング下に落とすと(40分32秒)、22番めにエントリーしてきたディーゼルがいきなりタタンカを場外に放り捨てた(41分5秒)。  それから約3分後、まだ“ストーンコールド”には変身していない短いクルー・カットのスティーブ・オースチンがマネジャーの“ミリオンダラー・マン”テッド・デビアスとともに入場ランプを歩いてきた。黒のショートタイツはすでにストーンコールド仕様だったが、ヒザのすぐ下あたりまでの長さの純白のリングシューズはどちらかといえば1980年代のベビーフェース的なイメージだった。  オースチンが入場してくると実況アナウンサーのビンス・マクマホンが「スティーブ・オースチン。ザ・リングマスターと呼ばれる男!」と絶叫した。オースチンはリングインとほぼ同時に背後からのランニング・ニー一発でボブ・ホーリーを場外にたたき落とした(45分47秒)。  ディーゼルがトリプルHを(48分3秒)、オーエンがB・ホロウィッツ(51分6秒)をそれぞれオーバー・ザ・トップロープで失格させると、ショーンはトリッキーな動きでオーエンを場外に落とした(51分40秒)。  ファトゥーがロープ際のランニング・クローズラインからオースチンをオーバー・ザ・トップロープで場外に転落させた(55分50秒)。オースチンがリング内にいた時間は約11分間。その後のオースチンの社会現象的な大ブレイクを考えると、この試合結果はやや物足りないものだった。当時の資料を調べるてみると、オースチンはこの大会から3週間後に頭をツルツルに剃り上げ、強面(こわもて)のスキンヘッドにイメージチェンジしている。
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リング上に最後の最後まで生き残ったのは…
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