スポーツ

ジャスティン・ブラッドショーってだれ?――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第218回(1996年編)

 デビュー当時のリングネームはジョン・ホークで、デビューからわずか1週間後にはボビー・ダンカンJrとのコンビでジョニー・マンテル&ブラック・バートからGWFタッグ王座を奪取。“ダラスの名所”スポータトリアムのリングでケビン・フォン・エリックを下しNWAノースアメリカン王座を獲得したこともあった(1995年1月14日)。  メキシコ、日本、韓国、ヨーロッパCWA(キャッチ・レスリング・アソシエーション=オットー・ワンツ代表)を長期ツアー後、キャリア3年5カ月でWWEにたどり着いたJBLは、遅れてきた大型ルーキーということになるのだろう。  WWEの連続ドラマではジャスティン“ホーク”ブラッドショーからバリー・ウィンダムとの新タッグチームでニュー・ブラックジャックス(リングネームはブラックジャック・ブラッドショー)、ファルークとの定番コンビでのAPA(アコライツ・プロテクション・エージェンシー)と数かずのキャラクターを演じることになるが、シングルプレーヤーとして大ブレイクするのはWWE世界ヘビー級王座をかけたエディ・ゲレロとのシングルマッチ連戦シリーズ。WWE在籍9年めにしてようやくつかんだ“主役のポジション”だった。  1996年のWWEのリングではスティーブ・オースチン、トリプルH、マンカインド(ミック・フォーリー)、そしてこのJBLといった“近未来のスーパースター”が中堅どころのポジションでとぐろを巻いていた。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
1
2
3
おすすめ記事