風俗サービス「受けか攻めか」論争について[コラムニスト木村和久]

― 木村和久の「オヤ充のススメ」その139 ―

 お待たせしました。いよいよめくるめく風俗の世界に誘いたいと思います。皆さん想像力豊かですから、風俗に行ったら、あんなこととか、こんなこととか、いろんなプレーを想像することでしょう。ですが、風俗の世界では、サービスにおいて、大きく二つの流れがあります。それは何か? 例えるなら、世界一の劇作家、ウィリアム・シェークスピアが平成の世に舞い降り、渋谷のヘルスに行ったと想像して下さい。人間の心の奥底に潜む闇の部分を、白日の下にさらす彼なら、きっとこう言ったと思います。

「受けるべきか、攻めるべきか、それが問題だ!」

 出ました、ハムレットばりの名言が。これぞ、風俗界の永久命題です。風俗は高いお金を払ってサービスを受けるところですから、ビギナーとしては、受け身で結構です。けど、相手が美人だったらどうしよう。本能的に口説いてしまう。すなわち攻めてしまうんですな。あれこれ戦略を迷っている暇はありませんよ。あなたは、お金をケチって30分コースにしているのですから。

 というわけで、個別にいろいろ考えましょう。まずは究極の受け身プレーをレポートします。これは風俗好きの某編集者からの、耳寄りな情報を信じて行ったときの話です。中央線沿線の某ピンサロに、Mちゃんという人気ナンバーワンがいて、その技術がトレビアンだという。

 頼もう~と諭吉を握りしめて行ったはいいが、現れたのはゴリラーマンの妹風だった、あほか。「ナンバーワンって美人じゃないの?」と、その風俗担当に言うや「テクが凄いので顔を見てませんでした」って、おいおい。その場は諦め、身を委ねる。いきなりチューをしてくるが、全く嬉しくない。むしろ涙目。それでは自慢の、テクを見せてもらいましょうか。

 お~この吸引力はなんだ。まるでダイソンの掃除機で吸われているみたいだって、それは痛すぎだろ。わけがわからぬが気持ちいい。しかも、ビブラートを効かせているのか、ジュポジュポと音がしてくる。「目を閉じて、何も見えず~」って、「昴-すばる-」の冒頭の歌詞が頭をよぎるではないか。

 そうなのだ、受け身は目を閉じれば極楽なのだ。エリンギだって、目を閉じて食えば松茸になるし、とびっこだって、目を閉じて食えばキャビアになるってものよ。目を閉じたまま、サービスを受ければ、美人ヘルス嬢の超絶テクという設定に早変わり。そして、目を閉じたまま果て、余韻を噛み締めながら店を出た、ほんまかいな。

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