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猫ひろし「五輪は観るものじゃなく、出るものだ!」――さまざまな犠牲を払い五輪で得たものとは?

 カンボジアへの帰国や、五輪での遠征続きで自宅を離れることも多かった猫だが、長かった五輪までの道程を支え、そのゴールにもっとも安堵の表情を見せたのは奥さんだった。対照的に外国人でオリンピアンの父を持った5歳の娘さんは意外な反応を見せたという。 「ビリから2位の成績に、幼稚園での駆けっこと比べてか“私よりも遅いっ!”と言われました。娘は僕が芸人だとは、まだわかっていないようで、『パパの仕事は何?』 って聞いたら『カンボジア!』って答えましたから、辛辣です」  現在39歳。今後も競技を続けるというだけに、4年後の東京五輪を目指すのかも気になるところだ。

「五輪は参加することに意義がある」。参加者に贈られた記念メダルと証書を見せてくれた

「4年後は43歳。猫なら2回は死んでいる年」と即答は避けるも、「トレーニングは続けているので、いいタイムが出れば考えたい。やっぱり東京が舞台ですからね」と色気を見せる。あなたにとっての五輪とはなんですか?とのベタな問いに「観るものじゃなく、出るものです!」と胸を張って言い放った猫。彼が再び五輪で走る姿を見たいと思っている人も多いはず。暗い話題ばかりの東京五輪を盛り上げる意味でも、あと4年頑張ってほしいニャー! 【猫ひろし】 ’77年生まれ。’11年にカンボジア国籍を取得。自己ベストは’15年東京マラソンの2時間27分52秒。11月3日にラフォーレミュージアム原宿で凱旋単独ライブ『金猫メダル』を開催予定 取材・文/栗原正夫 撮影/ヤナガワゴーッ! 遠藤修哉(本誌) 写真/時事通信社 産経新聞社
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