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「素人の有料コンテンツ」にお金を払う価値はあるのか? 買った人に感想を聞いてみた

例2.本にすれば数行で済むようなことをダラダラ書く

「大学の後輩に、学生団体を立ち上げ、Facebookの友だちは1000人超え、そして就職志望は広告代理店、という“意識高め”な女の子がいます。ある日彼女が『初対面の人と出会った時に心がけるべきこと』(※実際のタイトルは異なる)という自己啓発書のようなタイトルでコンテンツを販売したというので購入してみると、生誕~小学生時代のエピソードからスタート。『タレント本かよ…』と思いながらも、行間がふんだんに使われた記事を下までスクロールしたところ、なんとそこまでで章は終了。次の章からはまた課金させ、中学生時代の陰キャラエピソードを書くという履歴書状態。“私にはお金を払うだけの価値がある”という自信の現れなんでしょうね。若気の至りであることを祈ります」(24歳・男性・出版社) 「就活ランキングを見た感想を有料コンテンツにしている後輩がいる。有料コンテンツへの煽り方が『ここからはマジでためになるので有料です!』とやけに煽ってくるのにイラッとするし、買って読んでみたら『こんな業界にいくと成長できない!』とか、最近多い大卒フリーランスにありがちな浅薄な言葉が並べられているのみ。なんで金払ったんだっけと不思議な虚無感に襲われた」(27歳・男性・IT)

例3.有料の必要がまったくない「美味しかったお店リスト」

「趣味が飲み歩きで、『東京カレンダー』や『dancyu』などの雑誌などで情報を得てはネット検索し、細かい情報や雰囲気を得ているのですが、ある行きたいお店を検索したところ、『食べログ』や『Retty』など有名グルメ情報サイトの下にnoteで『○○で飲み歩いて美味しかったお店5選』の名前が引っかかりました。内容を見てみると、そのタイトルの通り、店情報を羅列したもので、“この続きを見るには”の注釈とともに100円で売り出されていました。だけど、そんなの他の有名グルメブロガーがこれまで普通にやっていたことだし、どうせならそれだけのタイアップをしても良かったのでは…」(26歳・女性・IT)  ブロガーたちの新たな収入として注目されているコンテンツ販売。自己の力を知るため、今すぐにでも販売したい者もいることだろう。だがこのように、読者をがっかりさせてはもはやブロガー自体の価値がより下がることに。ぜひ一度身近な人に感想をもらってからそれを「商品」にすることを検討してみるのがよさそうだ。<取材・文/日刊SPA!取材班>
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