物事は感覚でなく、論理で説明してほしい
MB:じゃあ、原田さんの人生は、まさに哲学によって救われたんですね。 でも、そんなボロボロの状態で、よく哲学書を手に取ろうという気持ちになりましたよね……。僕だったら、頭に入らないなぁ。
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原田:そうですね、意識がもうろうとしながらも、読んでました(笑)。
MB:でも、そんなお話を聞くと、ますます哲学は自己啓発に使えそうですよね。書店さんだと、哲学って人文の棚に置かれていることが多いですけど、実は哲学は自己啓発とかビジネス書の棚においてもいいんじゃないかなぁ。
原田:最近は、哲学書はスピリチュアルとかの近くに置かれることも多いですね。
MB:たしかに、哲学とスピリチュアルは「困ったときの励みにしたい」という点では共通していますもんね。原田さんご自身は、スピリチュアルには興味はないんですか?
原田:私自身は、スピリチュアルがいいとか悪いとかという気はないんですが、あまり納得ができないんです。なぜなら、論理的に知りたがるタイプだし、曖昧な感覚を理解するのが苦手で……ちょっと理屈っぽいですが。(笑)
MB:「前世がこうだから」「風水がこうだから」っていう感覚的なもので納得する人もいるけれども、感覚じゃ無理で、理屈や論理で納得する人もいる。原田さんはそっちを救いたいという感じなんですかね。
原田:そうなんです。
MB:ファッションも一緒なんです。たとえば、インスタグラムを見る人はおしゃれな人が多いんです。画像だけで、ほかに何の説明がなくても、「おしゃれなもの」と「おしゃれじゃないもの」を判断することができるので。ただ、多くの人、少なくとも僕の読者は、画像を見てもどれがおしゃれなのかがわからない。「おしゃれなもの」と「おしゃれじゃないもの」の違いって何かがわからないので、それを知りたいんです。
原田:因数分解されて、ちゃんと論理的に説明されないとわからないってことですよね。MBさんのファンの方々の気持ちが、すごくよくわかります。まさに、私はそのタイプですから。
【MB】
ファッションバイヤー、ブロガー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす(
@MBKnowerMag)。
ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」が話題に。また、
メルマガ「最も早くオシャレになる方法」では、「安くてオシャレになるアイテム」を紹介し即完が続出。ニコニコ動画ではブロマガと生放送「
MBチャンネル」もスタート。
女子SPA!でも「レディースファッション」に関するコラムを連載開始。ファッション誌では読めない歯に衣着せぬ言説が注目されている。自身のブランド「MB」にてスキニーパンツを発売したところ、5分で完売! 初の著書『
最速でおしゃれに見せる方法』が発売中
【原田まりる】
1985年 京都府出身。コラムニスト・哲学ナビゲーター。哲学の道の側で育ち高校生時、哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。哲学、漫画、性格類型論(エニアグラム)についての執筆・講演を行う。Twitterは
@HaraDA_MariRU
原田まりる オフィシャルサイト
https://haradamariru.amebaownd.com/
和気あいあいと哲学の知識を高めあえるサロン主宰中 この哲学がスゴい!~ケンカしない哲学交流ラウンジ~
lounge.dmm.com/detail/242/
著書に「
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」(ダイヤモンド社)「
私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある。
<取材・文/藤村はるな 撮影/難波雄史>