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“爆買い”のゴミをまき散らし…好き勝手の訪日客に困惑する清掃員「ホテルはゴミ捨て場じゃない」

 また、別の清掃員も“爆買い”訪日客の部屋には驚くことばかりだと話す。 「例えば、銀座のユニクロでは、下着を100着ほど“爆買い”して会計は16万円、なんて観光客はいくらでも見かけます。その袋をそのまま自国に持って帰ったらかさばるから捨てたいという気持ちはわかりますが、とにかく室内には“爆買い”のゴミが散乱しています。それだけではありません。寒いからと着ていたコートも自国では必要ないのか、平気で置いて帰る訪日客もいるからビックリしますね。その大半はゴミとして捨てられたものですが、ゴミ箱に入っているわけでもないので忘れ物と区別できず一苦労です…」(東京都内の清掃員、30代・女性)  その他にも、清掃員の悩みとして、室内の給湯ポットでそのままラーメンを茹でたりする宿泊客もいるので後始末に困るという。また、中国からの訪日客の場合には、「トイレットペーパーを流さず、トイレに設置しているゴミ箱に使用済みのペーパーを入れている人が多く掃除が大変」(前出の京都市内のホテル清掃員)といったように、文化の違いからくる清掃の悩みもあれこれ存在するようだ。  当然ながらこれは、“爆買い”訪日客の問題だけにはとどまらない。ホテルに宿泊するとついつい清掃に甘えがちになってしまうが、裏では苦労している清掃員の姿を思うことで、自身も迷惑客となってしまうことは避けたいものだ。 <取材・文/北村篤裕>
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