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運転中のスマホで死亡事故を…1億2000万円の賠償金を背負うことになった男の人生

 被害男性は3日後に息を引き取った。その後、行政処分で刈谷さん個人に80万円の罰金命令。さらに会社と被害者側で慰謝料交渉が行われたが、提示されたのは1億2000万円もの金額だった。 「会社は遺族に言われた金額をそのままのんだのだと思います。分担は会社側が4000万円で、私が8000万円。私が会社の倍負担なのは『ゲームをしながら運転していたオマエが悪い』という理由です。私が悪いのは事実ですし、反論する冷静さもなく、受け入れました。いま思えば、社用車なので自賠責保険に入ってたはずですが、確認できずウヤムヤです」  そこから生活は一変した。 「姉夫婦の家に居候させてもらい、転職した会社の手取り月22万円のうち、最低限の食費を差し引いた20万円を返済に充てています。服は、ホームセンターで肌着を買うくらいですね。3着で160円に値引きされることがあるので、そのときに。他はありものです」  3年間で約600万円の返済をしたが、まだ先は長い。 「自分を戒める意味でも、全力で返済を続けるしかありません」  ゲームをしながらの、わき見運転による事故が取り沙汰されている昨今。決して他人事ではない。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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