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ベビーカーに乗ってスマホを触る赤ちゃん…スマホ子守は“母親の甘え”なのか?

幼児

ベビーカーの赤ちゃんにスマホを触らせる母親の葛藤

 電車内でベビーカーに乗っている赤ちゃんが、母親のスマホを触って動画を見ている――「スマホ子守」という言葉が広がりつつある今、これは珍しくない光景だ。幼少期からスマホになじんで育った世代には、家庭にあるテレビの画面を思わずスワイプしたり、ピンチしたりする子供もいるというから、携帯電話すら存在しなかった世代にとっては驚きだろう。  しかし、子供にスマホを触らせて子守をしている親に対して、世間の目はそれほど印象のよいものではない。電車内に響きわたるスマホの音と子供の叫び声、こんな状況に遭遇したら、冷たい視線を送ってしまったり、眉間にしわを寄せて嫌な顔をしてしまったりする人は少なくないはずだ。スマホに子守を任せきりにする「無責任で、非常識な親」といった批判が投げかけられることもある。  実際にこうした光景を目にした20代・会社員の男性は、「手っ取り早く子供を黙らせるのには便利だろうけど、将来のことを考えると他人とうまく会話ができない子供になって、のちのち苦労するのではないか。子供をスマホで遊ばせると視力も低下するでしょうし、悪影響しかない気がします」と疑問を抱いている。この男性が見かけたのはアジア系外国人の親子だったといい、日本だけでなく海外でも「スマホ子守」が広がっていることもわかる。  あなたは、電車内でスマホに子守をさせる親をどう感じるだろうか?  確かに、ベビーカーに乗っている赤ちゃんにさえスマホを触らせてしまうのは問題があるかもしれない。しかし、泣き叫ぶわが子を前に「泣く泣くそうせざるをえない」と罪悪感を抱き、一人で苦悩している親も少なくない。周りからの冷たい視線、迷惑そうにしている顔からは「泣いている子供を早く静かにさせろ」という空気感や見えない重圧が伝わってくるとある母親は話す。
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「スマホ子守」をする母親の本音、同情する声も
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