「ね~え、一緒にお風呂入ろう?」リーマンショックで落ちぶれたおじさんの哀号

「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは自らを饒舌に語るのか』(青土社)、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎)などの著作で「性を商品化する」女性たちの内面を活写し注目されている文筆家の鈴木涼美が、「おじさん」をテーマに日刊SPA!で連載する「おじさんメモリアル」第16回!

【第15回 え、君の名は?】

上品で文化的で、ちょっと昔カメラの前でお尻の穴のシワとシワを合わせてシアワセポーズをとったり精子のついた顔で微笑んだりしていたことを除けば、まるっきり世間知らずな箱入り娘である私も、たまにはパチンコ屋とかに出入りする(週2くらい)。で、そんな折に非常に気になるのが、「出てる」男はそんなに性格悪そうじゃなくて顔もそこまで不細工じゃなくて身なりもわりと小綺麗にしてて息とか臭くないということなのである。

私くらいの銭ゲバガールから見ると、男のお金の匂いは色んな欠点を払拭するので、「出てる」からいい男に見えるということもなくはないのだろうけど、なんかセカイって、「何をやってもサッパリ」な男と、「何をやってもそこそこ」の男でできているような気がしてならない。そういえば超男前で男性自身があまりにしょぼいという男ってあんまり会ったことがないし。まぁ勿論、一流企業の社長は背が低い人が多いとか、お金は凡人の飛び道具ということはある程度あるのだけど、それでも背が低いなんてことは本人にとっては大事のコンプレックスであっても女にとってはそれほど深刻なことでないし、そういう人は息と足はそんなに臭くない。

絶望するなかれ。別に「何をやってもサッパリ」は生まれ持った特質だと言っているわけではない。なんか、もうちょっと正確に言うと、男って一個歯車が狂いだすと諸々うまくいかなくなってフケとか出だして性格も難ありになっていくような気がする。そういう時期はパチンコ行ってもサッパリ、女口説いてもサッパリ、だったりで、就活うまくいかないけど恋は絶好調みたいなことってあんまりない。

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