「第1回M-1グランプリ」準優勝コンビのその後
――決勝に臨むコンビ、決勝には届かなったコンビ、それぞれに先輩として、なにを伝えたいですか?
ユウキロック:考え方は人それぞれだから、どういう気持ちで挑んでもいい。ただ悔いだけは残すな。そして、出場機会は限られている。だからこそ「悔いのないM-1グランプリ」にしてほしいですね。
――今、振り返ってみてユウキロックさんにとって、M-1はどういう存在だったか改めて教えてください。
ユウキロック:解散する時にあるヨシモトの社員から「お前ら、M-1がなかったらな」と言われました。それだけ俺にとってM-1という存在は大きかった。初めてつまずいて、本当の漫才というものに気がついた。M-1がなかったら、まだ漫才を続けていたのかもしれません
――そんなM-1でのエピソードも交え、解散までの顛末を語る連載を解散発表と同じ日に始めたことが大きな話題となりました。
ユウキロック:解散するにあたり20年以上続けてきた漫才について、ただ漠然とまとめたい、形にしたいという気持ちが連載の出発点でした。自分が漫才を続けた中でいい時代もあれば悪い時代もあって、その中で数々の「選択」を決断する局面があったんです。そんな僕の経験を通じて、芸人だけでなく、一般の読者の皆さんにも、各人の「選択」の道標になればと思っています。僕自身もプロレスが大好きで、様々な選手の「選択」を見て、学んできました。成功者が書く道標の本はあっても、失敗者が書く道標の本はあまりなかったのではないかと思い、とことん赤裸々に書きました。
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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