オーダーシャツが4980円でつくれる激安時代、プロも驚く採寸システムとは?

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第103回目をよろしくお願いします。

メンズファッションバイヤーのMB氏

メンズファッションバイヤーのMB氏。「『オシャレに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 今年はユニクロがオンラインでオーダーできる「セミオーダージャケット」をスタートして大きな話題となりました。パンツとセットのカスタムスーツとして2万円程度で実現。「紳士服店を駆逐するんじゃ……」と業界関係者は戦々恐々でした。

 そんなオンラインカスタムオーダーの波はユニクロにとどまりません。今回は注目すべき「激安カスタムオーダーシャツブランド」を紹介しましょう。

4980円で理想のシャツができる?

【プロが驚いた!】オーダーシャツが4980円でつくれる激安時代! カスタムオーダーシャツで一躍話題となっているのがこの「KEI」。まず値段が驚き。オーダーシャツって普通1万円を切ることはありませんが、KEIは4980円。先日代表の方から話を伺ったのですが、中間マージンを省き最適な環境を整えることでこの価格を実現しているそう。「中間マージン」と簡単に言いますが、実はアパレルは中間マージンの山。例えばあなたの服についているボタン。このボタンを「つくる会社」もあれば、ボタンを「つける会社」もあるのです。服にしたってまず綿花を摘み、糸をつくり、それを布地にして、染めて、デザインして、縫製して、卸して、販売して……と、この一連の作業をすべて異なる会社でやることも珍しくはありません。「服」と一口に言っても実に5~10社がかかわることで一つの製品ができあがっているのです。そりゃ高くもなるわ。

 10年前と比べて洋服の値段は圧倒的に下がっていますが、その理由はまさにこの「中間マージンの削減」にあります。ユニクロなどSPA(製造小売)は可能な限り自社で賄うことで中間マージンを避け可能な限り原価に近い価格で提供しているのです。いわゆる旧来型「ブランド」とユニクロを比べた場合、質感に違いがないのに価格は圧倒的にユニクロが安いのはそのためです。

mb10302 また中間マージンのみならず、KEIのような「オンラインオーダー」のメーカーは無駄な店舗販売のコストもかからず価格を最小限に抑えることができます。極力自動化させてしまえば販売員の給料も必要ありません。

次ページ一番驚いたのは、採寸システム

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