お見合いで起こる男女のドラマに専門家が叱咤激励

お見合いで起こる男女のドラマに専門家が叱咤激励  さて、そんなお見合いブームの中で繰り広げられる男女のドラマは人それぞれだ。うまく結婚に結びつければ成功だが、失敗エピソードもちらほら……。 「自分は不美人のため、何度となくお見合いで断られ続けてきました。でも、中にどうしても諦められない人がいて、思い切って二重まぶたと鼻を細くする整形手術を。もう一度仲人さんに頼んで再度アタックしたら、なんと交際OKの返事をもらえ、婚約までこぎつけました」(女性・36歳・貿易)  そこまでする根性はすごいが、結婚コンサルタントの大橋清朗氏は、「男性は婚活においても、顔重視で選ぶ傾向があり、スペックよりも容姿の人気がある。仕方ないですけど」と冷静にコメント。  一方、女性は男性に対して経済力を求める傾向にあるようだが、それは極端な例。見た目などで手を抜いてはいけない。 「アルマーニのスーツを着て、とても清潔感のある男性とお見合いの後デートをしたんですが、キモいアキバ系のTシャツに食いついていて、購入したのにはドン引きしましたね。まずは私服を見てみるのも大事な要素だと思いました」(32歳・保育士)  大橋氏は、コンサルティングをする際、まずは見た目から変えることを男性に促すそうだが、「ダサい格好を変えられないような人はほとんど失敗する」という。しかし、それ以外にも、女性がシビアに求めるのは、“気遣い”だ。 「お見合いをして交際に発展した彼女に、『子供は最低でも3人は欲しいなあ』と伝えたら、『あたし34歳だよ? コレから3人って40歳になっても妊娠しろってこと?』ってすごく不機嫌になりました」(38歳・教師)  この会話のどこがいけないのか。 「男性は産ませる側だから、恐怖もないし知識も不足気味。女性は自分の年齢でこの先何人産めるか、逆算しています。40歳で産むのは、本当に命懸け。そこに気遣いがない男性にイラっとします。男性は子供を欲しがり、女性は慎重になる傾向がありますね」(大橋氏)。  結婚後の生活を緻密に考える女性側と、結婚のイメージで頭がいっぱいの男性。両者を比較すると、男性のほうが気遣えないパターンが多いという。 「スペックはすごく良かったから好きになろうとしたけど、話の中心が自分のことばかりで人の話は一切聞いてこない人、はっきり言って疲れます」(女性・33歳・看護士)、「自分から話を振ろうとせず、何度も沈黙が続いたので、用事ができたからと嘘をついて30分で帰りました」(女性・36歳・開発)、「仕事で残業が多いと話したら、法令違反だの会社の批判めいた発言を繰り返してきたので、不快でした」(女性・31歳・建築)  女性のほうが、圧倒的に男性を見る目が厳しいのだ。しかしシビアゆえに後悔する例も多い。 「何度も何度も会ううちに、『この人すごくステキだけど、もっといい人がいるんじゃないか』と感じるようになる。すると、『やっぱりあの人にすればよかった』と後悔してしまいます」(大橋氏)  フィーリングさえ合えば、早く結婚にこぎつけられるシステムなのだが、そこは自分次第だ。 「実は、31歳で処女なんですが、初めての相手の人として選ぶのはとても慎重になる」(31歳・販売)という事情がある人もいるが、たいがいは「短期間で見定めるのは難しい」(女性・39歳・製造)という意見が多い。  しかし、そのような決断力は、仲人の腕によって解決するという。 「気持ちがぐらついている場合なら、デキる仲人さんは、その人に合う相手だと思ったら猛烈に後押ししてくれますし、本人が何かやらかしてしまったときにはちゃんと気づかせてあげるアドバイスもする。これを僕は“仲人の調整力”と呼んでいますが、優秀な仲人こそ成婚率が高いのは、これができているからです」(大橋氏)  その指摘を柔軟に受け入れてこそお見合いの利点なのだ。よき仲人との出会いも成功への一歩だ。 【大橋清朗氏】 結婚コンサルタント。NPO法人「花婿学校」を主宰し、未婚男子の魅力アップのため、全国各地で講演を行なう。著書に『また会いたくなる人 婚活のためのモテ講座』(講談社刊) ― 本気で結婚したいならお見合いだ!【6】 ―
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