【AmazonKindle Fire】 脱獄せずにどこまで使えるか?(後編)

◆実機レビュー 流行りの脱獄をしなくても、アプリはインストールできる!  なにかと制約の多いKindle Fireだが、アマゾンによって設定された制約を無効にする、“脱獄”さえすれば、正規Androidとして利用できるようになる。ただし、一度脱獄してしまうと今後のアップデートに対応できなくなる可能性も。そこで今回は、「脱獄せずにどこまで使えるか」をテーマに、転送業者経由で入手した同端末をいじってみた。 【前編】はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/125482  ホーム画面上部にある「Music」、「Video」と同じ並びにある「Apps」が、前述のとおり日本からは使えないAmazon Appstoreである。しかし、これには対応策がある。ファイル共有サイトからアプリをダウンロードするのだ。例えば4shared.comというサイトには、無料のものに限られるが数多くのAndroidアプリがアップロードされている。そこで試しにGoogleマップとFireFoxをダウンロードしてみたところ、インストールも無事行え、使うことができた。ちなみにどちらもAmazon Appstoreには存在しないアプリだ。

Androidマーケットは使えなくても、一部のアプリはファイル共有サイトからダウンロードが可能だ。探してみると、いろいろな抜け道がある

日本語による入力はできないが、表示は難なくできる。ブラウザはサードパーティのアプリマーケットからダウンロードしたFirefox

 さらにBlackmart Alphaというアプリを発見。これをインストールしたところ、ブラウザを開かなくてもAndroidのさまざまな無料アプリがダウンロード可能になる。

サードパーティによるアプリケーションマーケットをインストールすれば、ほとんどの無料アプリをダウンロードすることができる

 続いてAndroidの日本語IMEのSimejiを発見。さっそくダウンロードしてみたが、インストールはできたものの、入力文字の変更ができないという不具合が発生。現時点では、日本語入力には脱獄が必要のようだ。

日本からは使えないAppstore。YouTubeなど、アマゾンのコンテンツビジネスの“敵”となりそうなアプリは除外されている

 しかし、それでもアメリカの雑誌・書籍が閲覧でき、検索はアルファベットのみだがウェブ閲覧も可能。携帯動画プレーヤーとしても使える。転送手数料と送料を合わせて2万円強という価格を考えれば、これだけできれば十分だ。  ちなみにKindle Fireは、来年早々にオーストラリアでも発売される予定で、今後も多くの国で発売されると見られる。日本でも、ローカライズされた正規版がこれに近い価格で発売されたら、タブレット端末市場のみならず、日本のコンテンツ産業にも大きなインパクトを与えるだろう。
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