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<第47回>日本一の駅弁大会で発見【おでん風弁当】は美味いのか?

京王駅弁大会,駅弁

毎年大盛況の「京王駅弁大会」。ワイドショーでも連日取り上げられる

“駅弁の甲子園”として名高い「第47回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が東京・新宿の京王百貨店で始まった。主催者発表によると13日間の会期に全国246の駅弁が集結、その味と地方性豊かな個性を競う。 記者も毎年この駅弁大会にはせ参じており、例年のごとく、初日の午前10時の開店と同時に店内になだれこんだ。実演弁当の各ブースを眺めながら、ごった返す会場を歩いていると、個性に満ち溢れた弁当を発見した。 その名も「姫路おでん風弁当」(兵庫県 山陽本線 姫路駅/880円)。「弁当」と「おでん」というマッチングは、長い駅弁大会の歴史でも初めてではなかろうか。果たして、おでん定食は分かるが、それを弁当、しかも冷たい状態で食べることが前提の「駅弁」にするとはなんとも大胆である。 姫路おでん風弁当,駅弁,京王駅弁大会実演ブースをのぞくと、駅弁大会にはおおよそ似つかわしくない「おでん鍋」が鎮座し、お店の方が熱々のおでんを容器に盛り付けていた。物珍しさか、覗き込む人で人だかりができており、店員さんが説明をしていた。 姫路ではおでんをショウガ醤油につけて食べる習慣があり、’06年に町おこしの一環として「姫路おでん」と命名、昨年はB級グルメの祭典「B-1グランプリ」が当地で開かれたのを記念して、開発された新作駅弁のようである。 早速購入。その際店員さんに「冷めても美味しいんですか?」と唯一にして最大の懸案事項を問うと、「美味しいですよ!」と元気な回答を頂いた。
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ごはんと二段重ね。フタを開けるとふわっとしょうがの香りが

それではその全貌をご覧頂きたい。 駅弁は2段重ね。あんかけ風に調理されたおでんの具は、もち巾着、玉こんにゃく、うずら卵、大根、昆布、軟骨つくね、しいたけ、エビ焼売の8種類だ。下の段は白いごはんとしば漬けだ。 買ってから少し時間をおいて食べたので、”あつあつ”ではなかったが、大きなエビ焼売をほおばると、おでんをつつむ濃厚な汁(あん)のショウガ味が旨い。思わずビールが欲しくなってしまった。
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ごはんにかけるのも斬新。中華丼のようなイメージか

しかし、駅弁大会のチラシを見ると「すりおろした生しょうがを加えた、しょうが醤油風味のあんをごはんにかけてお召し上がり下さい」と書いてある。あくまでも弁当だということで、ごはんにかけて食べる。タネのひとつひとつに味がしっかりついており、ごはんとの相性も抜群。あっという間に完食してしまった。 しょうが醤油をつけて食べる、本家の「姫路おでん」も食べてみたくなる一品。B級グルメ好き、おでん好きの方はトライしてみてはいかがでしょう? ●「第47回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」 1月12日(木)~24日(火) 京王百貨店新宿店7階大催場 午前10時~午後8時 ※18日(水)・24日(火)は午後5時閉場 http://www.keionet.com 取材・文/駅弁記者
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