過去の栄光にすがるイタい男たち

◆過去の栄光は哀しい 寄りすがるところが他にない証か? 過去のモテ自慢は今に大きな影を残す  過ぎ去った日々は輝かしく、美化され記憶に残るものではある。 「43歳の上司は、『若い頃の俺の息子は、濡れたバスタオルが2本掛かった』のがご自慢」(32歳・商社)、「上司は酔うと、『若い頃は浮気相手と妻で1日2回づつ4回はヤッてた』と語る」(29歳・不動産)なんてのは、邪魔くさいが、ご愛嬌。 「『京都に愛人を囲っているんだ。マンションを与えていて……』と言う知り合いのCGデザイナー。実際はバブル時代、稼いでいたときの話。が、いまも現在進行中で語っている」(38歳・音楽)といった、脳内でバブル時代を続ける、“ビューティフルドリーマー”となると、哀れでかける言葉もない。 「『女の嫉妬は怖いよ』が口癖で、やれ包丁を振り回されただの、自傷されただの、一升瓶の醤油を飲まされそうになっただの、歴代の彼女がいかにヤバかったかを延々話す会社の上司」(28歳・デザイナー)は、トラブル好きを露呈。「部署内一のかわいいコにアタックして玉砕し、『俺が昔付き合っていたCAのほうが、よっぽどかわいかった』とつぶやいてた後輩」(27歳・広告)は、つまらない負け惜しみで男を下げている。  それを思えば、「元彼から中学時代のモテ話を聞かされ、『○○中の四天王って呼ばれてたんだ』と鼻高々で語る彼を見て興ざめ」(30歳・美容)、「仲間内のアイドル的存在のコが結婚することになり、一人の男が『あいつ、オレのこと好きだったんだぜ』とポツリ。いつの話か聞くと、なんと小学生時代の話だった」(27歳・広告)といった、足が速けりゃ女のコに惚れられた時代のモテ話は微笑ましくもある。とはいえ、度が過ぎると、「自分がいかに高校生までいかにモテてきたかを語る彼。うっとうしかったので、『そんなにモテたのに、なんで童貞捨てるのが遅かったの?』と言ってやった」(35歳・自営)なんて逆襲に遭うことも。  過去の美しき思い出は、心の小箱にしまっておくのが一番なのかも……。 ― 男のイタい[モテ自慢]ベスト35【4】 ―
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