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ワル系雑誌の人たちは足し算どころか掛け算

この手の雑誌って、まるでパスポートのいらない外国ですね(笑)  オシャレって普通は引き算が基本なんですけど、このワル系雑誌の人たちは足し算どころか掛け算ですよね(笑)。より太く、より大きくってエスカレートするのがヤンキーの特徴。やりすぎなぐらいがオシャレっていう。クジャクのオスが羽根のデカさを競うみたいな、動物的な感じがしますよね。  ホスト系はもう、ほかの星の人っていうか、「この部族は首が長ければ長いほど美人」とか「耳たぶに入ってる輪っかがデカければデカいほど勇者」とか、そういう別世界。パスポートのいらない外国ですよね(笑)。「黒エナジーでソフトマッチョにコンバーチブル」とかってコピーは日めくりカレンダーにしてほしいくらいです。  草食系雑誌の男のコたちの髪形へのこだわりは女性誌以上ですね。こんなのがバイトで来たら大変ですよ。「髪、決まらないんで遅れます」とか言って。ホント、生命力薄いですよね。「ワッ!」て驚かしたら死んじゃいそう。  オヤジ系は外人をお手本にしてるのが多いですけど、これを真に受けてジュード・ロウの着こなし真似してたら火傷しますよ。  女性誌より男性誌のほうが歯止めが利かないっていうか、突っ走りがち。ヤンキーもオタクも「歯止めが利かないほうが偉い」みたいなところがあるじゃないですか。だから、どこまでも行っちゃう。でも、こういう雑誌を見ると、自然界にはいろんな生き物がいるんだな、と。その貴重な生態が見られるのはありがたいですね(笑)。 【今井舞さん】 コラムニスト。『アサヒ芸能』でTV時評連載のほか、各誌で”毒出し批評”展開中。女性誌でライターとしても活動しており、ファッション、コスメなどにも造詣が深い 取材・文/石島律子 漆原直行 新保信長
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