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バスケはBリーグだけじゃない。人気急上昇「3×3」バスケの魅力とは?

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第54回~ ※前回の話…スポーツ好きブロガーのフモフモ編集長が、東京五輪でチケットが買えそうな穴場競技探訪へと出かけました。今回のターゲットは「3×3」。東京五輪の正式種目に追加採用された、いわゆる「3on3」バスケ。メジャー競技ではあるがBリーグでも注目を集める5人制バスケに比べれば、まだまだ穴場ではないかと考えたフモフモ編集長は日本一を決める大会の観戦へ向かったのだが……。

予想を大きく覆す会場の熱気

 「うわー……」という、やってしまった感。  僕が希望する穴場は 「親兄弟くらいしか見にこない」 「タダ券をもらっても行かない」 「近所の人も興味がない」 のような筋金入りの穴場だと言うのに、ものすごい期待ハズレです。  自分たちのチームから日本代表が出たりしたら、それは当然その雄姿を見たいでしょうし、そうでなくとも自分の応援する競技の最高峰の戦いなら見たいでしょう。セーリングなんて日本チャンピオンを決める戦いでも外国のご婦人が3人見ていただけだったのに、3×3はすでに客商売として成立してしまっている。  しかも、ここからの認知拡大に向けての布石もしっかりと打たれています。ブレックス.EXEなど一部のチームにはBリーグと掛け持ちで参加する選手がおり、Bリーグとの連携もバッチリ。さらに渋谷から参加のDIME.EXEは共同オーナーとしてバスケ好き芸人の麒麟・田村さん(ダンボール中学生)、大西ライオンさん(心配ないさー)が名を連ね、芸能界との連携も。大本番に向けてアピールする機会がものすごく設定しやすそうな感じじゃないですか。

ブレックス.EXEにはBリーグと掛け持ちの91番・落合知也選手や、34番カイル・リチャードソン選手も所属

DIME.EXEの大西ライオン共同オーナーは自チームの応援のため現地で観戦

 そのほかにもここからどんどん盛り上がっていけそうな仕掛けがふんだんに盛り込まれています。まず、初めての観戦者でも自然に雰囲気に入っていけるように、場内実況が行なわれており、試合展開の実況やルールの解説、イベントの盛り上げなどを図っています。  バスケのイベントらしく幕間にはチアガールがダンスパフォーマンスを繰り広げ、イベント開始から終了まで専属のDJが立って盛り上げの音楽を鳴らしていたりもします。わかりやすいし、単純に楽しい。とにかく「イベントの切れ目」というのがないので、何となくずっとそこにいてしまう感じというが、しっかりとできあがっています。

専属のDJがイベントを大いに盛り上げる

 そんな素晴らしい雰囲気のなかで展開される試合、これがまたとても面白い。基本的なルールはバスケと一緒なのですが、3人制用の特別な部分がいくつかあり、それがとても効果的に作用しています。
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スピーディーで最後まで飽きさせないルール
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