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「いいね!」が欲しくて月10万円以上をつぎ込む…SNSに翻弄される中高年たち

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フォロワーからの評価を気にして、上司と部下をレンタル。部下に慕われ上司からは愛されるキャラを熱演

SNSに翻弄される中高年、いいね!のために散財も

「SNSのいいね!の数が少ないと、自分が全否定されたような気がしてたまらないんです」  都内在住の横田慶介さん(仮名・36歳・SE)は、SNS上で注目されたいあまり、リア充代行サービスに飛びついた。 「料金は一人2時間で8000円ほど。大体3~5人をレンタルして、居酒屋などで盛り上がる様子を撮影します。全員の食事代や交通費を入れると料金は5万円以上。月に2回の利用で給料の半分近くが吹き飛びますが、華やかな写真をネットに上げるといいね!が何倍にも増える。その高揚感が忘れられなくて、毎晩カップ麺生活で節約しては撮影を続けています」  月収は約30万円。決して余裕があるわけではない。サービスを提供するファミリーロマンス代表の石井氏いわく、最近は彼のような中年層が増えているという。 「“インスタ映え”という言葉が浸透したこともあり、中年世代もいいね!の数を気にする時代になりました。しかも、女性より『仕事にかまけてリアルな友人と疎遠になった』という普通のサラリーマン男性の利用が圧倒的に多い。中には同じ“友人”を自分のSNSに登場させることで信ぴょう性を持たせようと、毎回キャストを指名する熱心なリピーターもいます」  今や若者だけではなく、中年世代もSNSに翻弄されているのだ。 <斉藤氏の解説> 現在、ネット依存は「インターネット使用障害」という診断名が検討されている。いいね!のようにわかりやすく他者から承認が得られるので、自然と嗜癖行動に結びつきやすいです 取材・文/週刊SPA!編集部 ※10/24発売号の週刊SPA!特集「急増する[新型依存症]が危ない」より
週刊SPA!10/31号(10/24発売)

表紙の人/ 松岡茉優

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