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ニート10年・35歳のドケチ生活術「うまい棒」が主食

 一向に上がらない給料、増え続ける税負担。フツーに生きていたってカネが貯まらない世知辛い世の中だからこそ、1円たりともムダ金は払いたくないもの。今回は年収300万円以下で生きる人々が実践する「ドケチ節約術」を徹底取材。血と汗と涙の末に生み出した節約術を学ぶべし!
ドケチ節約]甲子園

【交際費平均1万4214円→0円で約1万5000円の節約!】一日のほとんどをロフトベッドの2畳ほどのスペースで過ごす。お得情報は主にTwitterで収集し、時にはフォロワーさんにおごってもらうことも

「働かぬ」「動かぬ」「群れぬ」3つを駆使した低燃費生活

<にーと名田さん(35歳)年収0円の場合>  今年でニート歴10年の節目を迎える、にーと名田さん(35歳)。プロニートとして生きる彼は、実家暮らしをしていた頃の貯金を切り崩しながら都内の水道光熱費込みのシェアハウス(月3万5000円)で暮らしている。健康保険は親の扶養、収入がゼロのため税金も発生しない。密着取材のこの日、名田さんは朝10時に起床した。 「あ~……少し寝すぎちゃいましたね。一日のうち18時間くらいは布団で横になって、ネットサーフィンやゲームをしている。気づいたら寝ている感じです」  そう話す名田さんは、朝食兼昼食の「うまい棒」をかじり始めた。 「食事にぜんぜん興味がないんですよ~。ゴロゴロしていればお腹もすかないので、最低限のエネルギーを補給ができればいい。こんな食生活を続けているのに、治験のアルバイトで健康診断をしたらオールAでした(笑)」
ドケチ節約]甲子園

【食費平均4万1772円→1万円で約3万円の節約!】食に興味がないためコンビニか駄菓子で済ます。お気に入りは「うまい棒」や「蒲焼さん太郎」。すごく贅沢したいときは、牛丼屋に向かう

馴れ合いは避けて孤独を受け入れる!

 陽気に話す名田さんだが、シェアハウスのほかの住人とはほぼコミュニケーションは取らず、住居スペースに閉じこもりっぱなしだ。 「友達もつくらないようにしています。人付き合いすると余計な交際費がかかるじゃないですか? 孤独こそが最大の節約です」  そう言いつつ、たまにSNSで交流する名田さん。そして面白そうなイベントがあれば電車代を使ってでも外出する。 「人生は暇つぶしなんですよ。先日もポーカーゲームの無料イベントに行きました。あとは僕を哀れんでおごってくれる変わり者がいるので、それに行くぐらいです」
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ついに貯金がつきてしまう…今後は?
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