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かつての後輩が上司に…40代・万年ヒラ社員の肩身の狭い日々

 7割は課長になれないと言われて久しい。実際、40歳以上の未役職者は60%を超え、多くの人が万年ヒラ社員の憂き目に遭わされている。出世を諦めた男たちは今、何を思い、どんな毎日を送っているのだろうか。諸事情あって“万年ヒラ”に陥ったOVER40サラリーマンを直撃。これまでの会社人生を振り返ってもらった。 死ぬまで平社員

かつての後輩が上司に。妻から毎日嫌みを浴びる

― 松田直哉さん(仮名)46歳・教材販売 年収450万円 ―  出世できないヒラ社員。彼らの細い希望の糸を決定的に断ち切るのが「年下上司」の存在だ。教育教材販売会社の総務部に在籍する松田直哉さんは、3年前から年下上司の下で働くようになり、出世の道を諦めたと語る。 「僕の上司は5歳年下の元後輩。僕自身も、昔は出世欲もありましたが、3年前に後輩が上司になった時点で『あ、出世競争に負けたんだ』と理解しました」  なお、松田さんは部内では唯一の年上部下。それゆえ、肩身の狭い思いも多いという。 「周囲の同僚からも『終わった人』『かわいそうな人』という目で見られて軽んじられがち。何とか部内で存在感を出そうと、得意分野である法務に関する業務は、積極的に口を出したり、率先して引き受けたりするように心がけています。つらいのが、『年上部下だから使いづらい』と言われないように、『さすがですね』などと年下上司におべっかを言う瞬間です。かつての後輩に取り入るために、気を使うなんて情けないですよね」
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家庭では妻の態度が豹変して…
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