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自分が発達障害だと知った衝撃。友人はみんな気づいていたのに…

 もし、自分に発達障害の傾向があると感じたら、あなたはどうするか? 仕事の悩みを友人に聞いてもらっていたある日、僕は発達障害の疑いをかけられた。すぐにネットで調べると、「忘れ物が多い」「時間が守れない」「独特のルールに執着する」などと出てくる。衝撃だった。それはさっきまでこぼしていた悩みそのものだったからだ。
大人の発達障害

学生時代からの付き合いである友人とのLINE履歴。周りの友人たちは昔から僕の特性に気づいていたようだ

「お前は発達障害だよ」友人の言葉を契機に診断を受けてみた!

 そこで専門外来に行くことを決意したが、不安はどんどん募ることになっていく……。病院ではまず発達障害のチェックリストに答えた。「AQ日本語版自閉症スペクトラム指数」というスクリーニング検査で、結果的に見事に症状が当てはまったのだ。
大人の発達障害

初回の診断ではこのような発達障害のチェックシートに答えた

「後日、もっと詳しく検査をしたほうがよさそうですね」  そう勧められた僕は、「WAIS-Ⅲ(ウェイス・スリー)」というテストを受けることに。ただ、このテストは当日予約のみで、朝から電話をかけまくらなければならなかった。希望者が殺到してなかなか予約が取れないからだ。  苦労の末に受けたテストは2時間ほど口頭質問に答えるIQテストのようなもの。長丁場で集中力が続かず、終盤はボロボロ。言われた短い質問を覚えることができず何度も聞き返した結果、「できないこととできることの差が激しいですね」と医師の弁。それってどういうことなのでしょうか……。
大人の発達障害

ウェイス・スリーの診断用紙。僕は耳で聞いて覚える「作動記憶」の数値が特に低いと出た

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当事者が集まる「発達障害BAR」に行ってみたら…
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