『サラリーマン金太郎』は今脱税疑惑で拘置中!

福岡ソフトバンクの「あぶさん」こと景浦安武が現役引退。そのニュースは新聞の社会面にも載った。20年、30年と続くマンガは、もはや単なるフィクションじゃない。が、あまりに長くてフォローしきれないのもまた事実。そんな長寿マンガの「今」を一挙ご紹介! 『サラリーマン金太郎』シリーズ 本宮ひろ志 「ヤングジャンプ」(集英社)にて最新シリーズ連載中 ’94年連載開始 【作品解説】  関東最大の暴走族元総長で漁師だった矢島金太郎が、ひょんなことからヤマト建設の社員となる。型破りな行動と大胆な発想、あふれる男気で、政財界の黒幕たちをも味方につけ、ビッグなプロジェクトを成功に導いていく。高橋克典(のちに永井大)主演でドラマ化もされた痛快至極な”サラリーマン活劇”だ。 ヤマトアラビア建設の社長に就任するも、脱税疑惑で拘置中! 「不良のケンカ理論をビジネスの世界に持ち込み、現実社会でストレスをためているサラリーマンの共感を呼んだ。最初は力ずくで押し切るだけだった金太郎が、物語が進むにつれて非凡なビジネスセンスを発揮する切れ者に成長していることも見逃せません」(南氏)  ヤマトが中央建設と合併しヤマト中央建設となった際には、総務部長として総会屋対策に奔走するも、恩人・大和守之助が凶弾に倒れたのを機に退職、漁師に戻る。しかし、守之助が遺した手紙に心を動かされ、サラリーマン復帰を決めた金太郎は、古巣のヤマト中央ではなく大手商社「東紅」へ。 「そこでも画期的アイデアで産業界を揺るがした金太郎は、『マネーウォーズ編』で外資系投資会社のファンドマネジャーとして、天文学的な利益を上げます。が、マネーゲームの虚しさに嫌気がさして退職、今度は財政破綻寸前の田舎町を独立特区として再建しようとする。そのダイナミックな展開には手に汗握ります」(同)  最新シリーズ『新サラリーマン金太郎』ではヤマト中央建設に復帰。倒産寸前の会社をアラビア王国に売却、ヤマトアラビア建設として再生し、その社長に就任する。現在は不正献金疑惑で収監中だが、金太郎パワーは健在だ。 【南信長氏】 1964年、大阪府生まれ。マンガ解説者。『朝日新聞』『アサヒ芸能』『月刊サーカス』でマンガ評連載中。著書に『現代マンガの冒険者たち』 ― 大長寿マンガの[今こうなってる事典]【7】 ―
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