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早期退職した50代、一流企業出身でも再就職先が決まらない現実

 年功序列が崩壊したといわれるが、いまだに年齢階層別平均賃金では50代がピーク。しかし、リストラ、転職失敗、介護など、一度道を踏み外せば、いとも簡単に年収300万円以下へと転落する。バブル期に入社し、「恵まれていたクセに」と同情もされない悲しい世代の横顔は、明日の我が身だ。今まで語られることのなかったそんな転落50代のリアルから、社会人後半戦の教訓を学び取る。
転落する50代

※写真はイメージです

管理職の重圧から逃げるように早期退職の末、再就職先は警備員

▼一流メーカー課長代理 年収850万円⇒警備会社 年収300万円 「まさに年功序列・終身雇用で、のんびり仕事していれば一生安泰だと思っていました。運動会の練習に2週間もかける会社でしたから」  山口直人さん(仮名・56歳)の言葉通り、40代までは順風満帆。開発部の課長代理にまで上り詰め、年収は850万円に。バブル崩壊やリーマンショックを経てもリストラの嵐は吹き荒れず、このまま定年まで逃げ切りかと思われた50歳の時、転機は突然に訪れた。
転落する50代

早期退職応募の2年前までは、同僚とゴルフに興じるなど牧歌的な会社員人生を送っていたが、次第に管理職の重圧に嫌気が差すように

「会社が早期退職者を募集しまして。正直、管理職が重荷になっていたので応募しました。自分は上司の指示に従うのは得意なのですが、責任やプレッシャーは苦手なタチで。板挟みの中で、燃え尽きた感もありました」
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専業主婦の妻もパートに出るように…
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