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早大院卒36歳で年収96万円の絶望…独身・実家暮らし、奨学金500万円が返せない

過去に反響のあった週刊SPA!内の特集「年収300万円家族の苦悩」を会員限定で再公開。不景気&値上げで苦しい今の時代にも役立つ情報をお届けする。(初公開日2018年12月15日 情報は取材当時) *  *  *  15%を超える貧困率(等価可処分所得が中央値の半分を下回る相対的貧困者の割合)が社会問題となっている日本だが、その予備軍の増加も深刻化している。“ほぼ貧困”状態にあるアラフォー単身者のリアルに迫った―― 早大

年収100万円未満、高学歴プアの絶望と諦観

 養う家族がいないから気楽だと思われがちな単身者。しかし、面倒を見る親や子供がいなくても、悩みが尽きない人もいる。現在、首都圏の某国公立大学の研究員として働くのが、大阪府在住の高橋守さん(仮名・36歳)だ。 「早稲田大学卒業後、研究者の道を目指して博士課程に進みました。でも、文系は研究職の需要が少なくて、勤め先がない。結局、大学の研究室に籍を置かせてもらい、名ばかりの研究員になりました」  とはいえ、たまにリサーチなどの仕事がある程度で、研究員としての収入は年間十数万円ほど。それ以外の時間に治験や着ぐるみのバイトを入れて、生活費を捻出。昨年の年収は96万円だったという。 続きを読むには会員登録(無料)orログインをしてください。 ※ログイン後も下記のボタンは表示されます

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「これではとても生活できないので、数年前に大阪にある実家に戻りました。大学に用があるときだけ、格安の深夜バスで大阪から東京まで通っています
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まったく返納できていない奨学金に追い詰められ…
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