巨大カメの飼育と結婚は両立するか?【後編】

幼い頃から大きなカメを飼いたかったというサヨさん。念願かなってケヅメリクガメを飼い始めたものの、カメの急成長と共に大量のウンコや破壊行為に悩まされ、家族や恋人との関係も悪化。ようやくカメとの暮らしに違和感を持たない自身の特異性に気づいたものの、時すでに遅し。父親とは3年ほど言葉を交わしていない状態が続いていた…… ⇒【前編】はこちら「https://nikkan-spa.jp/143425」  が、転機は去年訪れた。10年勤めた会社の統廃合で無職となった折、絶縁状態の父親が「戻ってこないか」と声をかけてくれたのだ。
リフォーム

10畳の自室半分を飼育場に改造。壁はつるつるのキッチンパネルを代用。温水も出るシャワーを設置し、ウンコやおしっこなど床の汚れが排水口に流れるようになっている

 今は実家の自室をトッティの飼育に最適な仕様にリフォーム。両親と穏やかに暮らしている。 「毎日、楽しいですよ。一人暮らしのときも大掃除した翌朝ウンコだらけだったり、テレビを壊されたり、いろいろあって、そのときはホント、どうしよう?って思う。でも過ぎてしまえば全部笑えるんです。誤食してしまいウンコと一緒に出てきた緑の靴下や携帯の『3』ボタンとか、今も大切に取ってあります。そんなトッティとの暮らし丸ごとが楽しいんです」  が一方で、ケヅメの飼育は人には絶対におススメはしない、とも。 「ケヅメって人の人生をひっかき回すぐらい強烈です。私もこいつのせいで父とケンカをし、でも、こいつのおかげで家族の繋がりが深まりました。私にとって、トッティは人生の強烈な『アメとムチ』なんです」 ※【珍獣マメ知識】ケヅメリクガメ アフリカ大陸最大種で、ゾウガメの仲間に次ぎ、世界で3番目に大きくなる。一般にベビーサイズがペットショップで売られているが、飼いきれなくなり店へ返される率はNo.1とも言われる。映画『小さき勇者たち~ガメラ~』にも登場 ― 新説[珍獣好き女子]は美人が多い!【7】 ―
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