カウンセラーの木附千晶氏『猫も女も、「わかった気になる」のは禁物です』

猫を飼っている男=猫男子が女のコたちの間で注目されているとの情報をキャッチ。本当に猫でモテるのか、実際に猫と暮らしている男性を直撃&猫男子ラブな女のコに話を聞いた 猫も女も、「わかった気になる」のは禁物です “モテ”に影響を及ぼすほど、猫を飼うという行為が人間にもたらす変化は何なのか? 『迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生のものがたり』の著者であり、自身も愛描家であるカウンセラーの木附千晶氏に分析してもらった。 「そもそも猫って、非常に自己を投影しやすい動物だと思うんです。自分を頼ってくる姿を見て、『弱くてもいいんだ』とホッと安心できたり。それに、感情表現がストレートな犬に比べて、猫の自分本位な行動には推測の余地がある。『自分と同じように寂しいんだろうな』とか『疲れてるんだろうな』とか、その時々のいろんな感情も投影しやすい。こういう存在が身近にいてくれると、自然と気取りや気張りから解放されるので、精神的に余裕が生まれますよね」  また、”世話をする”こと自体にも大きなメリットがあるという。 「人間とは何かを与えられるときより、与えるときにこそ充実感を得られるもの。守るべき存在は自分の存在意義を確認させてくれるし、弱い存在に共感することでギスギスした毎日で忘れがちな心の豊かさを思い出させてくれるはずです」  猫を飼うことで精神的に余裕が生まれ、心も豊かになるとは……そりゃあモテるに違いない! 「ただ、猫を飼っている人には、思い込みが激しく独りよがりなタイプもいます。猫の行動に推測の余地があることが災いして、本当はそうじゃないのにわかった気持ちになってしまうんですよね」    そんな思考が染みつき、人間同士の関係にも持ち込むようになってしまったら危険。とてもじゃないが”モテ”どころではない。 「マメマメしくご機嫌をうかがい、先回りして気を利かせてくれるのは結構ですが、的が外れていたらうっとうしいだけ。人間同士のコミュニケーションには会話が不可欠だという大前提を忘れてはいけません。一方的に愛猫の話をしたり、写真を見せたりするのは、その典型的な兆候。猫中心の生活を送り、”思い込みの世界”にハマってしまったら、女性の気持ちなどおもんぱかれなくなってしまいますよ」  猫の一挙手一投足に振り回されることなく、「人生の一部に猫がいる」というスタンスを保つ。それが、真の”モテる猫男子”なのだ。 【木附千晶氏】 IFF CIAP相談室カウンセラー。最新書籍に『教育を子どもたちのために』(共著・岩波ブックレット)。 ミーちゃんのブログは、http://wheremichan.blog26.fc2.com/ ― 【結論】猫を飼うと女にモテる!【8】 ―
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