平均点以下男子でもモテる。年間合コン回数300回を超える美人合コンアナリストの松尾知枝氏が経験を交え、最近の合コン現場を語ってくれた。 「最近、合コンでおいしいところを持っていくのは平均点以下の男子が多いんです。彼らの共通点は、まず『甘え上手』。イケメンでないからこそ女性は彼らに対して、警戒心をほとんど抱かないんです。だから、彼らにちょっとしたお願いやワガママを言われても、つい聞き入れちゃうんですよね」 　例えば、飲み会で女性に「ちょっと届かないから、サラダ取り分けて」とナチュラルにお願いしたたり、会計などでも「いま金欠だからちょっと出してもらってもいい？」と上手にワリカンに持ち込めるタイプが多いという。 「女性にいろいろやらせるけど、別に女性側も不快感は抱かない。むしろその気まぐれさに、いつしか女性がハマっているんですよ」 　続けて、松尾氏が指摘するモテ要素は「笑顔と服装」。「スペックの高い男の人はプライドが高いのであまり表情が崩れない。でも平均点以下男子は、自分がどうみられるかとか気にしないから、お礼を言ったり相槌を打つ場面などで屈託なく笑顔が作れる。女性は少年っぽい人が好きだから、母性本能が刺激されるんです。外見も、高収入の人にありがちなブランド品で上から下まで固めるスキがない服装より、安くても女子ウケする服装の男子がモテます。ドット入りネクタイやピンクのシャツとか、女性が『カワイイ』と思う服装や小物が重要です」 　平均点以下のモテ男子は外見的魅力が乏しいからこそ、しぐさや服装で「カワイイ」を刺激するのがうまいのだ。それゆえ、女性側も彼らに対して女友達のような感覚を抱くため、合コン後に、ご飯や遊びに誘われても、気安くOKしてしまうのだとか。 「ただ、このタイプは本命ではなくて２番手にされることが多いんです。だから、仲良くなった後、もし告白するなら、まず『期限』を決めておくのが重要です。『いまは君が大好きだけど、ずっと待てるかはわからない』などと言っておいて、相手に『いつまでも待っているわけではない』とアピールをしておく。すると女性は焦るので、平均点以下でもついOKしてしまう。実を言うと、私もこの手にやられたことがあります……」 　百戦錬磨の合コンアナリストが屈服するとは。いま、確実に「平均点以下男」の時代が来ている。このほかにも、週刊SPA！2月28日発売号では「平均点以下なのにモテる男の共通点」と題した特集を組んでいる。平均点以上の方もぜひ参考にしてほしい。　＜取材・文／藤村はるな　イラスト／タカハラユウスケ＞